英彦山           〜福岡県田川郡添田町〜

                 一九九九年五月三日(月) 英彦山 ヨシキ
豊前坊・高住神社(8:50)→(10:30)北岳(10:35)→(11:00)英彦山中岳(11:55)→バードライン分岐→奉幣殿(13:40)→(14:05)別所駐車場

 仕事で英彦山登山をすることになった。青年の家から豊前坊まで歩き、ここから北岳に登り、英彦山中岳を経て、奉幣殿に降りて、青年の家まで帰ってくるという四時間ほどの登山プランだ。事前に一度は下見に行くべきだと思い、英彦山に出かけることにした。

 今回はヨシキだけを伴って出かけた。ユリには北岳の岩場や鎖場はまだ無理だと考えた。五時半起床、準備をして七時に出発する。この前日は読書会で帰宅が一〇時過ぎだったが、目的があるのできちんと起きた。私が五時半に二階から降りてくると、ヨシキが「お父さん今日は英彦山に行くとね?」と尋ねる。ヨシキもやる気満々だ。

 江川ダムから小石原を通って英彦山に向かう。空気が澄んでいて古処山地の山々が神々しく見える。早朝のドライブはとても気持ちがいい。別所の駐車場には車が結構多い。豊前坊まで上がって駐車する。ここから登るのは初めてだ。                                    

英彦山北岳
   ヨシキは登山靴を履き、新しいザックを身に付けて歩き出す。急な石段を一歩一歩確実に登る。やがて鎖場や落石などの注意を要する箇所が現れる。ザックがヨシキの体に慣れずに使いにくそうだったので私のザックに入れた。鎖をつかみ、木の根にすがりながら慎重に登る。豊前坊から北岳までは急坂だ。きついが、展望は素晴らしいし、野鳥の宝庫でもある。私は高所恐怖症なので、この区間ではヨシキの方がスイスイ歩いている。父よりも自分が軽快に歩けるのでヨシキは満足していた。

 私は過去二回北岳から豊前坊に下っているが、ある「危険箇所」について思い違いをしていた。上から見ると絶壁でとても怖い。降り口が二カ所あるがどちらも足を滑らしたら命がない。しかしここは下から見ると、片方には鎖が付けられていた。これをつかんで確実に登れば大したことはない。登った後で思うと、この北岳のルートは下りよりも登りに利用したがいいようだ。
 北岳の頂上で記念撮影。これから英彦山の主峰の中岳に向かう。遠くに見えるが時間はかからず着いた。山頂は人が多く賑わっている。大抵は奉幣殿から登ってきた人たちだ。ここで昼食にする。セブンイレブンのおにぎりやお寿司とカップヌードルだ。今日は間食をしなかった。歩く途中で水は飲んだが、お菓子などは食べなかった。ヨシキは「僕はきつい登山の時はおやつは食べないことにしている」と言っていた。

 中岳から奉幣殿に下山する途中でバードラインのコースをリサーチしようとしたが、指導標がなく、自信が持てなかったので引き返した。奉幣殿に降りる道は石段が続くのでヨシキには歩きにくかったようだ。

 別所の駐車場に着いてタクシーを呼ぶ。回送料金が六百円と安かったので感心した。この後、一年前にも寄った「英彦山温泉シャクナゲ荘」で汗を流した。大人五百円小学生三百円である。四時間ほど歩いてヨシキにとってはこれまでで最も長い歩きだったので、温泉が本当に気持ちよかった。民陶祭で賑わう小石原を過ぎるとハードな一日に疲れたヨシキは眠り込んでしまった。

 この日はヨシキが携帯電話から何度も自宅や母親に電話していた。山の中で「圏外」標示が多かった。携帯電話はどこからでもかけられるわけではないことが分かった。

 バードラインコースがよく分からなかったので、今度、ヨシキとユリも連れてリサーチに来てみよう。青年の家からバードラインを登り、奉幣殿と中岳を結ぶルートにでればよい。 

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