金峰山           〜熊本市〜

        一九九九年一月二日(土) 金峰山 ななちゃん妻・ヨシキ・ユリ
       大将陣(9:30)→(10:10)金峰山(10:45)→(11:15)大将陣

 元旦の朝に初日の出が拝めそうだということで、甘木の自宅からオオナムチ神社までヨシキ・ユリと三人で歩いてみた。公園で寒さに震えながら初日の出を拝み、神社に気持ちよく参拝した。

 正月の三が日は家族で熊本市に帰省しているので、毎年この日には登山をしている。人出の多い元旦を避けているわけだ。昨年は釈迦院の三千段の石段を登った。その前は三年続けて「草枕」ハイキングコースを歩いた。今年は久しぶりに金峰山に登ることになった。年末に高崎山に登っているので、六日ぶりの家族そろっての登山になる。天気もよい。渇水が心配だが天気のよい日が続いているので登山には好都合だ。

 峠の茶屋付近にはモデルルームの案内がある。こんなところに住んだら毎日金峰山に登れる。いい環境だ。さるすべり入口の大将陣に駐車する。車はそれほど多くない。ここには立派なトイレが出来ている。

 ヨシキもユリも元気に登っていく。有明海の展望が開けると歓声が上がる。難なく頂上に着く。金峰山神社(蔵王権現社)に参拝する。今年はオオナムチ神社と北岡神社と合わせての三社参りになった。展望台に登ったり、売店でジュースを買って飲んだりする。ヨシキとユリが野鳥を興味深く観察していた。金峰山は野鳥の宝庫と呼ばれているらしい。

 下りは走るようにして降りた。下山すると大将陣にはイカ焼きの出店が開いていた。楽しい登山だった。ヨシキとユリの脚力が付いてきているので、岩戸観音ルートなど他のルートから登ってみるのもいいかも知れないと思った。

 昨年の暮れに熊本日々新聞社から『熊本百名山』という本が出た。全ページカラーだ。数えてみると百山のうち三十山ほどには登っていた。これを眺めていると興味深い山やルートがある。往生岳、洞が岳、八丁山、桝形山などである。金峰山の北登山口ルートも紹介してあった。昭和三〇年以前のメインルートらしい。

 昨年の登山回数は四〇回、うち親子登山は一二回だった。今年もまた充実した登山が出来るようにと願っている。                                               

金峰山山頂にて


 一九九九年二月二八日(日) 金峰山 ヨシキ
大将陣(8:15)→さるすべり→(8:50)金峰山(9:10)→岩戸観音ルート→(10:00)大将陣

 ヨシキと二人で熊本に帰省した。ユリも連れていくことになっていて、一旦は出発したのだが、高速に入り、小郡を過ぎるあたりからユリが泣き出した。お母さんと一緒じゃないと嫌だというのだ。携帯電話で母親と連絡を取ったが、どうしようもなくて、仕方なく甘木まで引き返した。

 翌日の朝にヨシキと金峰山に登る。大将陣からの自然歩道ルートは何回も歩いたので、今回は初めてさるすべりを登ることにした。私は小学校の五年生か六年生の時に熊本市の家から歩いて金峰山に行き、さるすべりを登ったことがある。当時の小学生は大したものだと思う。こわごわとさるすべりを登り、登り終えた後も震えていた記憶がある。今から思えば、私の高所恐怖症は小学生の時からだった。
 さるすべりは急で険しいが、ヨシキは元気に登っていく。「きつい」「息が切れる」とは言うが、登山をやめるとは言わない。ヨシキは登山に関しては不屈の闘志の持ち主である。頂上のアンテナが見えると、勢いがつく。頂上に着いて売店でお菓子を買い、携帯電話で母親に登頂を伝えようとしたが、「圏外」標示が出た。金峰山の山頂はテレビのアンテナが多く、電波が届かない。テレビの電波に「妨害」されたと感じたが、テレビの電波を「妨害」しているのは私の方だ。

 下山も変わったルートをということで、岩戸観音ルートを降りることにした。ところがこれは北側の道で日陰になると冬は寒い。ヨシキは「寒い、寒い。早く着きたい」とぼやきながら下山した。

 金峰山の麓に分譲住宅地があった。土地が坪六万円と安い。一五〇坪の土地が九百万円で買える。FPの家の旗も見かけた。

 ヨシキはこの後、おじいちゃんからファミコンを買ってもらっていた。午後はファミコンの世界に浸っていた。これまでは友達の家ぐらいでしかやったことがなかったので「こんなに思いきりファミコンしたのは初めて」だと言って喜んでいた。健気な奴だと思う。

 私は久しぶりに熊本市内を徘徊した。昨年七月以来だ。紀ノ国屋書店に行き、下通りをウロウロして、山水亭のラーメンを食べ、改装したシェルパに初めて寄った。これは私のリフレッシュコースである。
 帰りはヨシキと二人で小天町の「草枕温泉てんすい」に寄って、汗を流した。


          一九九九年四月二九日(木) 金峰山 ヨシキ・ユリ
      大将陣(7:15)→サルスベリ→(8:00)金峰山(8:20)→自然歩道→(8:55)大将陣

 ヨシキ・ユリを連れて熊本に帰省した。ユリが「お父さんと動物園に行きたい」というので、朝早く一山登って、その後で熊本市動植物園に行くことにした。五時半に起きて六時に朝食。六時半に出発した。熊本市松尾町の有明海に沿った道路を走る。天気がいいので海がキラキラ輝いている。ユリが「海がとてもきれいね」と叫んでいる。

 金峰山の麓の分譲住宅地にはFPの家の旗が翻っている。朝早いが駐車場には何台かの車がある。頂上で食事をするわけではないので、ヨシキとユリは空身で出発。今回は初めてユリがサルスベリに挑む。

 サルスベリは急登だが、二人とも元気よく登っていく。ルート判断が子供には難しいところもあるが、登りやすいところを見つけながら、落石を起こさないように登る。

 このルートは展望はよい。標高がぐんぐん上がるので、登るに連れて駐車場のセレナが小さく豆粒のように見える。熊本市内や有明海の眺めも見事だ。早朝なので空気が澄んでいる。とても気持ちがよい。

 やがて頂上。売店でジュースを飲む。金峰山の岩戸観音ルートの開発についてのアンケートが置いてあったので、回答する。ここからの展望もいいが、小鳥が多い。金峰山は正に野鳥の宝庫だ。早朝の登山は気持ちがいい。シャッターチャンスをつかんで小鳥を撮影する。ヨシキ・ユリが撮らせてくれと言うがスライドフィルムなのでそうはいかない。

 サルスベリは滑りやすいので、下山は自然歩道ルート。この後でじいちゃんと一緒に熊本市動植物園に行った。みどりの日ということもあり、人出が多かった。乗り物に乗り、色々な動物を見て回った。弁当などの値段が常識的だったので感心した。植物園の雰囲気もよかった。

 ヨシキ・ユリはこれまでに何度もじいちゃん・ばあちゃんにここに連れてきてもらっているが、私はほとんど来たことがなかった。その時に私は一人で山に出かけていたからである。ユリが「ユリちゃんたちが動物園に行くとき、おとうさんはいつも山に出かけていたね」と恨み言を言うようになったこともあって、今回は私も同行した。

 その後でシェルパに行った。子供用の登山靴、雨具、ザックを買った。子供用の登山用品は年中いつも在庫があるわけではない。シーズン前の今が購入のチャンスだ。この夜にユリは黄色い雨具を着て、喜んで母親に見せていた。ヨシキは登山靴を履いて早く山に行きたがっている。雨が降ったら高良山で雨具を来て登る練習をしたいと言っている。用具によって、子供の山の世界が大きく広がることになりそうだ。
        


              一九九九年七月二一日(水) 金峰山 ヨシキ
     大将陣(7:55)→サルスベリ→(8:55)金峰山(9:10)→自然歩道→(9:50)大将陣

 ヨシキと二人で金峰山のサルスベリを登ったが、とても暑く由幾は息切れしていた。頂上でおじさんからコクワガタをもらって喜んでいた。金峰山にはクワガタ虫がいるのなら、いつかキャンプでもして採集に来たいねと話していた。

 下山は自然歩道を降りた。下山途中で携帯電話がかかっていた。自然の中で無粋だったが仕方がない。ヨシキはこの道中でジュース類を飲まずに麦茶だけを飲んでいた。「暑いときにはお茶が一番」とはしゃぎ回っていた。

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