四王子山          〜福岡県太宰府市〜

         一九九八年一〇月一一日(日) 四王子山 福岡山の会 (ヨシキ)
太宰府政庁跡(9:10)→高橋紹運の墓→焼米が原→(11:15)一五番札所・大原山(12:00)→焼米が原→坂本の大石垣→太宰府政庁跡(13:15)

 私が四王子山に登ったのは八年ほど前になる。その時は一人で太宰府から周遊した。冬場で雪も見られた記憶がある。福岡山の会で四王子山に登るとのことで、係のヨシムラさんに電話して申し込んだ。ヨシキ・ユリは参加しないのかとの問いに、長いので無理でしょうと答えていた。ガイドブックを見ても大人の足で四時間ほどかかるコースのようだ。ところがヨシキが「このまま留守番しても一日が無駄になるから僕も行く」と言いだした。ユリは嫌だという。ヨシキは執拗にユリを誘っていたがユリがうんと言わない。それでヨシキだけを伴って四王子山に出かけた。
                                                    

大原山山頂にて

 秋晴れで気持ちいい。都府楼跡方面に行くのは初めてだ。政庁跡の駐車場はいっぱいで車をとめるのに苦労した。今日の参加者は多く、二〇名を越えていた。テーマが「四王子山の歴史探訪」ということでヨシムラさんの解説からスタートする。コースは一般ルートでなくヨシムラさんが御存じの自然がいっぱいの史跡巡りルートを歩く。意外に急な登りもあり、息が切れる。ヨシキは元気よく登っていった。歩く分には問題ないが、子供が自分一人なので楽しそうではない。

 高橋紹雲の墓や岩屋城跡を回りながら景色のよい焼米が原に達する。要所要所でヨシムラさんの分かりやすい解説が入る。焼米が原でスエトミさん御夫妻と合流する。焼米が原は車で来れるので人が多い。それからしばらくで一五番札所の大原山の山頂に達する。出発して二時間経ったのでここで昼食。中村屋のおにぎりを食べ、ラーメンを作っておいしく食べた。
 昼食時間に遥かな四王子山の稜線を眺めながら考えた。四王子山周遊ルートの三分の一しかまだ歩いていない。小学校二年生のヨシキの足で歩き通せないことはないだろうが、あまり苦しい思いをさせると二度と山に行かなくなるのではないかという不安もあった。他にも子供がいればいいのだろうが、いつも山では軽口になるヨシキが黙っているのも気になった。それでここで引き返すことにした。

 山の会の人達と別れてヨシキと二人でのんびりと引き返した。ゆっくり歩くと色々なものが見える。帰りは九州自然歩道を歩く。よく整備されているが味わいという点では登りのルートに劣る。しかしヨシキと歩くにはいい道だ。谷沿いの道を急降下して細い車道に出る。車にたどり着くと周りは人でいっぱいだ。ソフトクリームを食べに行こうと言ったが、車の中でヨシキはすぐに眠り込んでしまった。

 これを見て、無理をせずに引き返した判断は正しかったと思った。今日の行程は古処山や鷹取山よりも長かった。ヨシキとしてはよく頑張ったと思う。四王子山にはまた行きたい。帰宅後にヨシキは「ヨシムラのおじちゃんが隊長だったよ」と母親に報告していた。

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