古処山           〜福岡県甘木市〜

          一九九六年一二月一日(日) 古処山(102) 福岡山の会  
秋月登山口(9:40)→(12:00)古処山(12:05)→(12:15)秋月山城跡(13:15)→八丁苑→(15:30)だんご庵→(16:00)秋月登山口

 福岡山の会に入会して二年八カ月になる。三回目の係だ。昨年三月の古処山、今年四月の四阿屋の岩に続いて、今回は古処山縦走を企画した。秋月から古処山に登り、屏山・馬見山を経て、小石原まで歩こうというわけである。ところが天気予報ではこの日はとても寒くなりそうだという。そして実際にその通りになった。朝起きたら甘木は大変な雪である。車にもかなりの雪が積もっている。どうなることかと心配しながらレールバスの駅に向かう。レールバスの甘木鉄道甘木駅でYさん、Iさん、Sさん御夫妻を迎える。仮に縦走が出来ても小石原から秋月までタクシーが走るのは無理ではないかという話になる。屏山往復ぐらいが無難ではないかと考えていた。

 甘木バスセンターにはMさんの車が到着していた。Sさん、Tさん、Nさん、MさんがMさんの車に乗り込む。二台で秋月に向かうがなかなかの雪景色だ。一面の銀世界。これが一二月一日とはとても信じられない。Tさん、Mさんは単独で見えられる。Hさんは甘木バスセンター九時半集合と勘違いされていて、同じく勘違いされたTさんと二人で見えられる。合計一四人で駐車場を出発する。

 雪がかなりあるので滑らないように慎重に登っていく。登るにつれて時折展望も開ける。秋月の町並みが雪化粧している。とてもきれいだ。中腹を過ぎると風も強くなる。頂上はもっと強風にさらされているのではないかと心配する。古処山に登頂できるかどうか不安になる。途中で男性の二人組が引き返してきて、「上は雪がすごいですよ」と言ったので自分達も登頂できるのかどうか不安がよぎる。

 予定よりも時間がかかったが、無事に古処山の頂上に着いた。雪がたくさん積もっているが、天候は思ったほどではなく、曇り空に小雪がぱらついている程度だ。風もない。ここで記念撮影。

 八丁越側に一〇分ほど下った秋月山城跡の石室で昼食にする。みんな思い思いの弁当を食べる。コンロでカップラーメンを作る人、冷凍食品の焼き飯を作る人もいる。いつものことだが酒やウイスキーも回ってくる。楽しい団欒のひとときだった。

 この時にストックで雪の深さを測ったら三三センチもあった。私は古処山に何回も登っているが、こんな雪は初めてだ。こんな雪の深い日に古処山に登れるというのはやはり福岡山の会のおかげである。私単独では怖くて実行できない。
                                              

30センチの大雪

 下山はのんびりと歩いた。Tさんが所用で登った道を早々に降りられたので、八丁苑からだんご庵に向かうのは一三人。先頭のYさん達一〇人は走るように降りられたが、Mさん、Tさん、私の三人は後ろからゆっくりと歩いた。何度も転んだりするが雪が深くて柔らかいので痛くない。スキー気分を味わいながら降りていった。八丁苑キャンプ場に着くと、みんなの踏み跡が登山道を外れている。おかしいなと思いながら降りていった。

 この時にMさんの話を色々と伺った。Mさんは仕事でたびたび広島県尾道市に行かれるらしい。尾道は私にとって思い出のある街だ。大林宣彦監督の映画や志賀直哉・川端康成・林芙美子の文学碑でも知られる。職場の旅行でも行ったし、友人とも行った。もう一〇年ほど前のことである。

 八丁苑キャンプ場とだんご庵を結ぶ車道に出ると、先発隊の一〇人と遭遇した。八丁苑のキャンプ場で道に迷い、車道に出てしまい、そのまま車道を降りたらしい。

 だんご庵で打ち上げ。寒いので我々以外にはお客さんはいない。温かい鯉こくを食べたり、甘酒をのんだりして歓談した。寒さに凍えた後だったので至福の一時だった。

 山の会としては「初冬の古処山」というテーマだったが、実際には厳冬期の登山になってしまった。我々以外に古処山の頂上を踏んだ人は多分いないと思われる。古処山とだんご庵はすべて私たちのものであった。

 Uさんが来られる予定だったが、こちらに向かわれる途中で車がエンジントラブルを起こしてしまい、断念されたとのこと。雪を味わういう点では千載一遇の素晴らしい登山だっただけに残念なことだった。 

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