高良山           〜福岡県久留米市〜

            一九九六年一月二一日(日) 高良山 ヨシキ・ユリ 
           王子宮(9:15)→(9:55)高良山(10:20)→(10:55)王子宮

 ヨシキ・ユリと高良山に登った。「ビーファイター」が8時半に終わってすぐに出発する。大刀洗のファミリーマートで食糧を準備する。ヨシキ・ユリは野外でコンロ・コッヘルを使ってカレーライスやラーメンを食べるのが好きになってしまった。この日も「ククレカレー」や「うまかっちゃん」の用意をして久留米に向かった。

 高良山そのものには難なく登った。しかしこの日は寒かった。天気は悪くないが気温が上がらない。山頂の売店も時間が早いために開いていない。しかもまた犬が現れた。一二月に来たときにユリは犬におにぎりを取られていた。結局頂上にはあまりいずに下山した。帰りの車の中で「今度はテントを持ってきて。テントの中でラーメンを食べよう。」とユリは話していた。 

 この日は高良山の漱石句碑を訪ねてみた。にぎやかな森林公園の駐車場周辺と違って閑静なところだ。これは久留米市が作った立派なものだ。「菜の花のはるかに黄なり筑後川」
 下山後に久留米市山川町にある漱石句碑にも立ち寄ってみたが、意外に寂しいものだった。こちらは最近立てられているようだ。漱石が耶馬渓旅行の帰りにこの付近に立ち寄っているとのことで、高良山や発心山、発心公園にある漱石句碑とは設立の意味あいが違うようだ。
                 

高良山頂の夏目漱石句碑
一九九六年三月三日(日) 高良山
                 ヨシキ・ユリ
王子宮(10:55)→(11:35)高良山(12:25)→(12:55)王子宮

 特に用事のない休日にこれほどの晴天は久しぶりだ。村上一朗さんから宝満山への誘いもあったが、妻が結婚式で子供二人の面倒を見る必要があったのでお断りした。今日は高良山に登ろうと私が言うと、ヨシキが「高良山は嫌。天拝山か基山に行こう」と言う。問いつめてみると高良山の犬が怖かったようだ。ユリは高良山で犬におにぎりを取られたこともある。私も犬は嫌いだが、子供たちには犬の恐怖が染み込んでいるようだ。

 それでも実際に歩き始めると楽しい。天気がいいし、早春の息吹が感じられる。ヨシキが「春風が気持ちいいね」と言う。ユリも緑を見て「きれいで気持ちいいね」と喜んでいる。自然の中で日常生活での毒素が抜けていく。生き返ったような気持ちになれる。

 あっさり四〇分で登頂するが、ヨシキが「犬のいないあの隠れ場に行こう」と言う。これは前回訪れた夏目漱石記念碑のことである。行ってみるが、風が強いので広場に降りてきて昼食。メニューは中村屋のおにぎりと冷凍のすき焼きうどんだ。下山時にヨシキがユリや私が追い抜くのを嫌がって、喧嘩になった。ヨシキは自分が一番でないと我慢できないのだろう。ヨシキは置いて行かれて泣きべそをかいていた。

発心公園の漱石句碑での記念撮影
 下山後に久留米市山川町の漱石記念碑を再訪した。漱石は明治三二年一月七日に耶馬渓旅行の帰りに山川町追分を訪れて「親方と呼びかけられし毛布哉」という句を詠んでいる。これは『坊っちゃん』三に登場する「親方」のモデルになっているようだ。その後、発心公園の漱石碑も再訪した。漱石が管虎雄を訪ねてきて、発心公園を訪れ、「松をもて囲いし谷の桜かな」の句を残したとの説明があった。これで高良山周辺の四つの漱石記念碑の句を確認した。

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