大崩山           〜宮崎県日之影町〜

         一九九五年五月七日(日) 大崩山 福岡山の会
宇土内谷登山口(8:10)→小谷尾根→石塚→(9:55)大崩山(11:15)→石塚→(12:40)宇土内谷登山口

 福岡山の会はこの時期に「アケボノツツジの山」という登山を企画している。昨年と一昨年は傾山に登ったようだ。今年は大崩山に登るということは一月に聞いていたが、その時はあまり関心がなかった。しかし三月上旬発行の「せふり」に計画案が載せてあった。それでこの登山が宇土内谷からの「軟弱ルート」であることを知った。このルートについては肥後銀行山岳会の方から誘われたことがあったのを思い出した。土曜の午後に出発して日曜には帰ってくるという、時間的には参加しやすいプランだ。係のTさんに電話して申し込む。宿泊を伴うプランなので係も手配が大変なようだ。Tさんやもう一人の係のTさんと何度か電話のやりとりがあった。

 当日は午後三時に白木原総合庁舎前集合。仕事の都合でなかなか動けずに昼食をとれないまま二時四五分に着いた。しかしすぐに全員集合になって出発。私はTさんの車にOさんと一緒に乗った。太宰府インターから御船インターまで高速道路を走る。そこから矢部町、清和村、五ヶ瀬町、高千穂町、日之影町を通って六時半に北方町の宿泊地に着いた。Tさんはこの間一度も休憩をとらずに運転なさっていた。Tさんは安全運転で不安のないハンドルさばきだった。

 五ヶ瀬町付近に巨大なナウいパチンコ屋があった。TさんとOさんは「なんでこんなところに」と憤慨されていた。私は高速バスでこの区間を走ったことはあるが、実質的には初めてだった。

 宿泊はテントでとか、車の中でとか聞いていたが、「クライマーの宿・庵鹿川」に泊まることになった。小屋のようなところを想像していたが、意外に立派な作りだった。冷蔵庫や電子レンジがあり、風呂があり、温水トイレがあり、電話まである。ここは自然に恵まれた環境のよいところだ。裏の谷川にも風情がある。夜空の三日月と星屑は圧巻だ。

 「庵鹿川」の中には山の本がたくさんおいてある。ここに頻繁に来れば、「山と渓谷」「岳人」などは買わなくてもいいわけだ。ここは二〇人ほどのクライマーが共同出資して作っているようだ。福岡山の会のYさん、Mさんと並んで、吉川満さんの名前がある。吉川さんはここにも関わっておられたのかと驚いた。「庵鹿川」の中には吉川さんの本が並んでいた。寄贈されたものらしい。 
                                              

大崩山頂

   眠るスペースはやはり狭く、寝袋を並べてすし詰めになって寝た。翌朝は朝食のあと片づけて出発する。朝食後においしいコーヒーが飲めたのはうれしかった。ガタガタ道を登山口まで車で移動する。舗装されておらず普通車では厳しい道だった。登山口の駐車場には駐車スペースがすでになく林道に駐車した。

 大崩山の名前には厳しいイメージがあるが、予想に反して歩きやすい登山道だった。馬酔木、アケボノツヅジ、ミツバツツジ、クマザサが我々を出迎えてくれる。驚嘆して写真を何枚も撮る。

 頂上はうわさ通りたいしたところではない。登山者が次々と現れるが頂上に長居する人はいない。我々はここで昼食にする。これは一時間半近くに及ぶ楽しい時間だった。まさに宴会フルコースだ。赤と白のワインやビールが次々と出てくる。パンやドラ焼き、コーヒー、紅茶も出される。みんなどうやってこれだけのものを運んできたのだろうと思われる。私は喜んでパクついていた。
 下山後、日之影温泉駅の共同浴場で汗を流す。とても気持ちよかった。高千穂鉄道の気分も味わうことができた。北熊本のパーキングでうどんを食べて夕食にした。    

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