岳城山           〜福岡県粕屋郡篠栗町〜

  一九九四年四月一〇日(日) 岳城山(山祭り) 福岡山の会      まりちゃん・ヨシキ
   舗装道路終点(10:35)→(11:25)展望台広場(12:45)→(13:15)舗装道路終点   

 福岡山の会の主要な年中行事である「山祭り」に参加した。現地まで車で行けるということなので、家族四人で参加しようと考えていた。しかしユリの体調が思わしくなく、私とヨシキ、そして近所の小学校六年生のまりちゃんの三人で行くことにした。まりちゃんは一年前にヨシキと高良山に登っている。

 岳城山展望台は恵山閣バス停から四五分ということだったが、舗装道路が延びているので車でどんどん上がって行った。この付近一帯は桜の名所だ。舗装が切れてここ辺りから道が悪くなりそうだと思われる林道分岐に駐車して歩き始める。大人の足で二〇分程度だと思われるが、我々は五〇分かかった。今日はヨシキの調子は悪く、かなりわがままな状態だった。子供の調子というのは波があって予測が難しい。なだめながら登るのは大変だった。一緒に来てくれたまりちゃんに迷惑をかけてしまった。
            

まりちゃんとヨシキ
 

 途中にお地蔵さんがあった。まさに「笠地蔵」さんのようなお地蔵さんだった。六人のお地蔵さんは笠をかぶって赤いエプロンを着けている。ヨシキは神社やお地蔵さんには興味があるらしく、行きも帰りも何度も手を合わせて拝んでいた。

 岳城山の展望台から少し下った広場で山祭りは行われる。鮮やかな緑色のテントが見える。ぐずぐずしていたヨシキは目的地がはっきりすると「あの人がいっぱいいるところね」と言って階段を勢いよく下り始める。「みなさんおそろいのようですから始めたいと思います。」という声が聞こえる。到着するとちょうど儀式が始まったところだった。

  
 山祭りの式典は今年一年の登山の無事を願って行われる。言ってみれば福岡山の会の山開きのようなものだ。祭壇には様々な登山用具が飾られている。後でまりちゃんが「どうして祭壇にヘルメットが置いてあるの」と質問していた。式典中はヨシキは直立不動で立っていた。礼をするべきところでは深々と頭を下げていた。

 式典後は直会(なおらい)ということで、豚汁をメインにした宴会になった。しばらく楽しい時間を過ごした。Mさんのお孫さんのケンちゃんとヨシキは仲良くなった。ケンちゃんもヨシキと同じ三歳だった。ヨシキの方が三ヶ月ほどおにいちゃんのようだ。二人はテントに入って楽しそうに遊んでいた。ヨシキは帰宅後、母親に「お母さんテント買ってよ。僕あの中にお泊まりしたいなあ。」などとせがんでいた。

 昨日と違って暑かった。子供が退屈してきたこともあって、中座して早めに失礼することにした。下りでは手を引いたりダッコしたりして三〇分で降りた。このあとの運転は結構大変だった。花見客が多く、かなりの渋滞だった。抜け出すまでに時間がかかった。

 まりちゃんに迷惑をかけたので、おわびに夜須町の喫茶店のセジュールに寄った。みんなで小倉アイスやプリンアラモードなどを食べた。ヨシキは「おいしい、おいしい」と喜んでいた。帰った後で「山祭りでなにが楽しかった」と聞くと「プリンアラモードが楽しかった」と答える始末である。三歳児にこれは贅沢のさせすぎだと反省した。 

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