高良山      〜福岡県久留米市〜

                 1993年2月14日(日) 高良山 ヨシキ
           王子宮(9:45)→(10:55)高良山森林公園(11:30)→(12:50)王子宮

 ヨシキとの登山を早く始めたいという気持ちが強まってきた。高良山・天拝山・基山・大根地山・四王子山・立花山・三日月山などが当初の目的地になるだろうと考えていた。近辺では甘木の目配山がいいらしい。熊本に連れていって、金峰山・雁回山・小袋山・三角岳・杵島岳に登りたいとも考えていた。
 昨年五月に高良山登山に失敗しているが、あれから九ヶ月過ぎた。二三ヶ月児だったヨシキは三二ヶ月児になっている。そろそろやれるのではないかとも思うし、まだまだ登山の概念はヨシキにはないのではとも思うし、期待と不安が交錯していた。

 さて、この日は冬の晴天に恵まれた。暖かいし、ヨシキの体調もいい。ヨシキが一番に起きてきた。それで九ヶ月ぶりの高良山登山に挑戦してみることにした。
登りでは登山者はほとんどいなかった。ヨシキと二人で快調に登っていく。これは全く予想外だった。前回と違ってうろうろはしないし、自分の力で登っていく。「山頂でたこ焼きを食べる」ことを励みに登っていった。途中で「ダッコ」と言ったりもするが、励ましながら登っていく。やがて久留米市内の展望も開けてくる。とうとう「ダッコ」も「お手て」もすることなく親の助けを全く借りずに山頂に着いた。標準コースタイムの二倍の時間がかかったが、本当に嬉しかった。
 
 高良山頂は賑わっていた。歩いてきた人たちと車できた人たちとが雑居している。新装開店のログハウス風の売店で休憩する。たこ焼きはなかったが、エンゼルパイとジュースをいただいた。ここには絵はがきや帽子、ザックも売っている。ヨシキは店のおばさんに親しんでいた。ここから家に電話して登頂の報告もした。

 登りに比べて下山は大変だった。ヨシキは疲れが出てきたのか、わがままを言い始める。ビスコを食べたり、どんぐりを拾ったり、座り込んだりする。あまりにも時間がかかるので、後半は「ダッコ」で切り抜けた。王子池のほとりで休憩した。ビスコを食べ、ネクターを飲んで、ヨシキは満足していた。
下山時には大勢の人とすれ違った。ヨシキは多くの人から「偉いね、頑張ってね。」と声をかけられていた。3歳の子供と二人会った。ヨシキには励みになったようだ。
車に乗るとやがてヨシキは眠りこんでしまった。しかし今日の登山に成功できたことは父親としては嬉しい限りだ。自信はなかったが、何とかやれたことで、今後の子育てとファミリーハイクに展望が見えてきたようだ。

 大園伸三氏の「九州百名山」(葦書房)、岩崎由理氏の「やったわ、百山、ありがとう子供たち」(山と渓谷社)、松本清氏の「ファミリー登山専科」(山と渓谷社)の三冊の本が私の参考書だが、大園氏は末っ子が二歳半、岩崎氏も三歳の時から低山ハイキングを始められている。ヨシキが三歳になるまでにはという焦りは私の中にあった。今回の成功はその意味でも嬉しい。

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