竹田観光        〜大分県竹田市〜
         2006年8月

  
 この日はくじゅうに一人で出かけて登山しようと考えていた。先日赤川ルートを登ったので、男池からの大船山、八丁原からの涌蓋山、七里田からの大船山、黒岩山・泉水山など考えていた。ところがこの前日の日中の稲光がすごかった。前日の天気予報もあまりよくなかった。それで登山は断念して竹田にユリとと出かけることにした。夏休みも部活などで忙しいユリだが、この日は昼間は空いていた。夕方からピアノと塾なので16時過ぎには帰り着かなくてはいけない。

                                              

くじゅうの黒牛


  竹田在住のTさんに竹田のパンフレットを送っていただいたので、それを参考にして計画を練った。竹田市は久住町、荻町、直入町と合併して広範囲な地域となった。城下町の竹田を中心に温泉地、くじゅう連山を含む一大観光地になった。これまでくじゅうの南面コースを歩く際には久住町に行っていたが、沢水キャンプ場、七里田温泉、長湯温泉などは竹田市の一部になったわけである。大分県の観光地は、別府、国東半島、くじゅう、日田がメインだが、竹田も今後注目される地域になっていくものと目される。

 早起きして甘木を7時半過ぎに出る。湯布院まで高速道路を利用する。湯平温泉、広域農道を経て久住町に出る。くじゅう連山の雄姿を仰いでユリは喜んでいた。豊後の黒牛が放牧されているところがあり、写真を撮った。

 久住町から国道422号を通って竹田を目指す。国道の右側に「黄牛の滝」の案内板がある。ここから2キロで入り口らしい。ここはTさんが先日娘さんと行かれている。良い感じのところだと聞いていたので、行ってみることにした。

 分岐がいくつもあり、標識がある分岐とない分岐とがある。見当を付けて進むとやがて「黄牛の滝」の駐車場に着いた。立派な駐車場で、店もある。店は10時くらいで時間が早いせいかまだ開いていなかった。他に車は止まっていないので、私たちより先に滝に降りている人はいないと見られる。案内板があり滝まで324メートルと記されている。平地なら5分程度の距離だが、傾斜があるのでそんなに甘くはない。

 しばらくは舗装されたゆるやかな下り道、やがて手すりのついた階段道になる。急傾斜なので注意して歩く。降りきると沢に沿って岩の上を歩く。湿っていて滑りやすいのでここは要注意。もし流されたら危険なところだ。

 黄牛の滝にたどりつく。豪快な滝だ。とても涼しい。ユリは寒いと言っていた。下界は暑いので、別世界のようだ。水しぶきが神秘的な感じだ。写真を撮ったが、なぜかシルエットになる。Tさんが撮られた写真もシルエットになっていた。

 帰りは登らなくてはいけないので、息が切れる。帰る途中で一組の若いカップルが滝に降りてきた。駐車場にはバイクが2台止まっていた。二人でツーリングに来たらしい。店はまだ開いていなかった。

 422号に引き返し、竹田を目指す。道の駅竹田に立ち寄る。竹田の市街地に入り、岡城に行く。夕方来た前回と違って、岡城会館の前にはたくさん車が止まっていた。お腹が空いてきたので、荒城の月と三笠野を買って飢えをしのぐことにした。岡城のキティちゃんも売ってあったので、ユリに買ってあげた。ユリは全国の旅行先でキティちゃんを集めることを生きがいにしている。

 大人300円、中学生150円の入場料を払う。店が何軒もあるので驚く。坂道を登り、城跡を散策する。他にも観光客が大勢いる。静岡県から来たという人に出会った。

 岡城からは四方の展望が良い。くじゅう連山、阿蘇山、祖母傾山系を仰ぐことが出来るのは素晴らしい。

 滝廉太郎の銅像があった。滝廉太郎の「荒城の月」は岡城をイメージして作られたと言われている。城跡を周回したが、下りは狭くて険しい道を降りた。用心しないと転落する恐れもあるようなところだ。岡城の散策は面白かった。夏でないときにまた来てゆっくりと歩いてみたい。

 豊後大野市の旧緒方町にある原尻の滝に行く。ここは竹田からは近い。道の駅原尻もあり、多くの観光客で賑わっていた。位置から見える滝だが、視界に入る流れは見事だ。吊り橋も架けられていた。ここでにわか雨に降られた。ピグマリオンさんの故郷だが、少年時代のビグマリオンさんの姿を想像したりしていた。

 竹田に引き返し、中心部にある滝廉太郎記念館に行く。前回はここを探そうとして分からなかったが、Tさんのアドバイスで歴史資料館に駐車する。そこから「歴史の道」を歩いていく。この道はなかなか風情がある。竹田駅から歩き通してみたいと思った。

 廉太郎トンネルを通ると、メロディが流れる。「荒城の月」「鳩ぽっぽ」などが流れてくるのでユリは喜んでいた。

 滝廉太郎記念館は大人300円、中学生200円だ。最初に滝廉太郎の生涯についての解説映像を見た。竹田少年少女合唱団が「荒城の月」を歌っていた。ここは滝廉太郎の旧居だ。冷房はないが、暑くはない。歩いていて落ち着くことの出来る施設だった。滝廉太郎が残した楽譜にユリは関心を示していた。ユリは吹奏楽部で、ビアノも習い続けている。興味があるようだ。

 時間切れで帰らなくはいけない。どこかで昼食をとりたいが、こういう場合決断は難しい。行きに寄った道の駅竹田で食べることにする。

 道の駅竹田には「水のレストラン」というレストランがある。満席だったが、少し待つと入ることが出来た。ユリはスパゲティを、私はカレーを食べた。土産に「荒城の月」「三笠野」を買った。値段は高いがお茶菓子にいい高級な味だった。道の駅竹田には、「万葉の里ウォーキング」の案内板があった。万葉集をモティーフにしてこの付近を歩くことが出来るようだ。これも夏以外の季節に歩いてみたいものだと思う。この秋、11月ぐらいにチャンスはないだろうか。

 帰りは久住高原をドライブし、瀬の本、小国、日田経由で帰った。16時過ぎには帰り着いたのでよかった。このコースは久住高原の雄大さを味わえるので、時間だけでなく趣かあると思う。Tさんは竹田から国道57号を利用して熊本インターに行くとのこと。冬場は凍結の恐れがあるので利用価値のあるコースだと思う。私は熊本市民なので57号には親近感がある。ただ熊本から阿蘇までしか走ったことはない。57号で大分まで行ってみたいものである。

 今日竹田に行ったのは良かったと思う。にわか雨に何度か遭ったので、登山は中止して賢明だった。竹田は良いところだ。大分県の主要な観光地からは外れるが、佐伯、臼杵などと並んで落ち着いた感じの良いところだ。安い宿もあるようなので、また訪ねていきたいと思った。

 11月にある「竹楽」はとても幻想的な祭りなのだそうで、是非行ってみたいと思うが、日程が合うかどうか。


黄牛の滝入口


黄牛の滝入口の店


急な階段を下る


幻想的な黄牛の滝

岡城のベンチで休憩


岡城の滝廉太郎銅像


岡城からくじゅうを望む


岡城から阿蘇を望む


原尻の滝


滝廉太郎トンネル


滝廉太郎記念館


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