龍田山         〜熊本市〜

               2006年3月5日(日) 龍田山 単独
龍田山憩いの森駐車場(9:40)→(10:00)龍田山(10:10)→五高の森→(11:05)憩いの森駐車場 

 龍田山は懐かしい山だ。高校時代にこの中腹の豊国台までマラソンのコースで走っていた。「銀杏城東龍山の緑を占むる」というフレーズが懐かしいが、高校の校歌にも登場していた。その後は1994年3月に高校時代の恩師の先生に案内していただいて登った。当時3歳のヨシキ連れだった。しばらく御無沙汰していたが、昨年4月に熊本漱石クラブの総会が熊本大学の五高記念館で開かれた。その際にユリと一緒に龍田山に登った。
                                              

龍田山憩いの森入口


  龍田山には色々なコースがあるということで、再訪してみたかったがようやくその機会を得た。熊本に一人で帰省するので先に龍田山に登ることにした。

 甘木から龍田山に向かうには高速道路を利用するが、植木インターと熊本インターとどちらで降りるのが良いか迷った。ナビに従うことにすると、ナビは熊本インターで降りるよう指示した。道路案内の指示通りに進んでいくと、龍田口駅を通った。高校時代にこの駅から豊肥線に乗って阿蘇に向かったことがある。懐かしい駅だ。

 五高の森の方から登ろうと入口を探していると、「COCO」というコンビニのところに古本屋の「キララ文庫」の看板があり、そこから入るようになっていた。「COCO」で飲み物やおやつを調達して狭い路地を進んでいくと、「龍田山憩いの森」の標示があり、やがて広い駐車場に行き着いた。

 この駐車場には40台は止めることが出来る。トイレもある。龍田山の丁寧な案内板もある。自転車もたくさん止まっていた。準備をして歩き始める。龍田山には、五高の森、春の森、夏の森、秋の森、冬の森など整備された森がいくつもある。高度成長期に龍田山は荒廃していたが、熊本県と熊本市が共同で整備して今の豊かな自然公園ができあがったという。

 歩いていると多くの人に出会う。バードウォッチングをしている団体と遭遇した。じいじゃんとばあちゃんが2歳の孫を連れて歩いていた。「歩けなくなったときのために背負子を用意しています」とのことだった。保育園の園児と先生のようなグループとも会った。

天気がよかったので緑と光のシャワーを満喫しながら登っていく。山頂までは20分しかかからなかった。山頂には東海大学龍田山分室がある。昔の木造校舎風の建物だが無線関係の研究所らしい。山頂では何人もの人がくつろいでいた。

 下りは秋の森、夏の森と周回しながら降りる。中央展望所に初めて立ち寄る。あずま屋があるが、ここからは市街地の展望がいい。先客の方が気さくに話しかけてこられた。「市街地にこんないい散歩コースがあるところは他にないですよ」と話して下さった。

 市街地近くに整備された快適な散歩コースがあるというのは素晴らしい。四方から遊歩道が通じている。まさに都会のオアシスだ。標識もよく整備されている。

 歩いていて国木田独歩の『武蔵野』を思い浮かべていた。国木田独歩が歩いた明治時代の武蔵野の自然は既に失われているが、その風情が残っている地域もある。車の中で『武蔵野』の朗読テープを聴いているが、この龍田山付近の雰囲気と妙にマッチしている。

 龍田山に登る際、熊本大学方面から登ろうとすると駐車に苦労する。この五高の森方面からだと駐車場があるので便利だ。また来たいと思う。

 この後、熊本駅近くの実家に行った。いつものように田崎の十徳屋で昼食を取る。今日は焼きラーメンという新メニューを注文して食べた。その後スーパーで買い物をした。この時にばあちゃん(81歳の私の母)が店の中を歩き回っていた。魚を買ったりしていた。ばあちゃんは一昨年の夏に倒れて半年ほど入院生活を送った。その後は歩くスピードが極端に遅くなっていた。歩くスピードが早くなったので嬉しかった。買い物をしようという意欲も生きる力として大切なことだと思う。長生きして欲しいと思う。
    

バードウォッチングの人達


孫を連れて歩く


東海大学龍田山分室


五高の森石碑


閑静な五高の森


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