稲築万葉散歩−山上憶良−  〜福岡県稲築町〜
2006年1月

  
 昨年9月に一人で嘉穂郡稲築町の万葉歌碑めぐりをした。稲築町の万葉歌碑は全て山上憶良のものである。主な短歌は次の三首である。

   しろがねもくがねも玉も何せむにまされる宝子にしかめやも

   憶良らは今はまからむ子泣くらむそれその母もあを待つらむぞ

   世間を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
                                              

稲築公園を散策


 今日はななちゃんと二人で文学散歩に出かけることにした。夫婦でドライブするというのは久しぶりだ。冬休み最後の一日の子供達がついてこなかったので夫婦二人になった。ななちゃんは最近夏目漱石の『三四郎』を読んでいる。先日はユリに読み聞かせをしていた。それで、豊津町の「三四郎の森」に行こうという話になった。東犀川三四郎駅、豊津高校三四郎の森、豊前国府跡万葉の森、八景山葉山嘉樹・鶴田知也記念碑、香春町の万葉歌碑などをまわり、嘉穂の湯に入ってマッサージをしようと計画していた。

 杷木町から小石原に上がり、添田町を通って豊津町に向かおうとした。小石原までは道路の両脇に雪はあったが、運転に支障はなかった。ところが小石原から添田に向かう道路は氷だらけだった。下りの坂が凍結している恐れがあった。近くの窯元の人に尋ねると不安があるということ。事故も多いらしい。小石原は今朝はマイナス8度だったという。四駆やチェーンがあればいいが、スタッドレスタイヤだけでは心配だ。考えた末に引き返すことにした。

 それで、稲築町の万葉歌碑めぐりに切り替えた。冷水トンネルを通って筑豊路へ。稲築公園を二人でのんびり散策する。散策路が整備されていてウォーキングには最適のコースだ。鴨生公園にも寄る。グラウンドのまわりを一周すると歌碑めぐりが出来る。9月に来たときは野球や選挙の投票があっていて賑やかだったが、今回はひっそりとしていた。冬枯れの景色だ。鴨生憶良苑や郡役所址にも寄った。万葉集の世界を二人で堪能した。

 ななちゃんは昨秋仕事で稲築町に来ている。そのときに稲築公園の前を通っているらしい。山上憶良の文学碑についてはそのときから知っていたそうだ。

 稲築町の万葉散歩を終えて飯塚市に向かう。コスモスコモンでは成人式が始まろうとしていた。スーツや着物の新成人の姿が初々しい。アーケードに入るが、とても賑やかだ。活気がある。アーケード商店街はどこも廃れてきているが、この飯塚の商店街は元気があると感じられた。生きの良い商店街だ。
 さかえ屋の「おやつの店」に行った。私は以前仕事で飯塚市に来ていた。そのときにこの店には時々寄っていた。ここはさかえ屋の賞味期限切れ目前の品や形が不揃いの品を安く売っている。いくつか買って帰った。

 井筒屋の近くの森鴎外記念碑にも寄った。森鴎外は小倉滞在時に飯塚にも来ている。アーケードのレストランで食事して、嘉穂劇場を見学した。嘉穂劇場やこの商店街は2年前の水害で水没している。復興がなったことをうれしく思う。

 嘉穂の湯にはななちゃんを初めて連れて行った。入浴後にマッサージをするが、夫婦二人で並んでもんでもらうのは何とも言えない変な感じだった。気持ちよかった。初めてのななちゃんも満足していた。
冷水トンネルを通って帰った。9時に出て16時に帰ってきた。冬休み最後の一日を楽しく過ごすことが出来た。

 散策しながら、車の中で、色々話すことが出来た。子供のこと、親のこと、仕事のことなど。よい時間を過ごすことが出来たと思う。 

稲築公園の万葉歌碑案内板


鴨生公園歌碑


鴨生憶良苑


郡役所址


飯塚市街地の森鴎外祈念碑


嘉穂劇場


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