黒岳原生林        〜大分県庄内町〜

          2004年11月8日(月) 黒岳原生林  単独
男池(8:20)→かくし水→ソババッケ→奥セリ→(10:25)風穴(11:05)→(11:25)前セリ(11:30)→(11:50)風穴(12:30)→(14:40)男池

 私は基本的に月曜から金曜まで仕事をしている。土日だけが休日だ。年に5回ほど平日の休みもある。平日に山に行くのは、人が少ないこと、気分的にもとてもいいので、数少ない平日休みは大切にしている。一昨年は平治岳、みのう連山を歩き、昨年は黒岩山・泉水山、大船山、今年は目配山、大船山を歩いた。くじゅうに出かけることが多い。しげさんと同行したのが3回だ。
                                         

飯田高原の風景


   今回はどうしようか迷った。先日出かけた目配山が台風による倒木だらけだった。倒木が多いコースは興ざめなので避けたい。情報をリサーチしていた。古処山から馬見山、小石原の縦走や、くじゅうでは涌蓋山、南側からの赤川ルート、南登山口ルートなど考えていた。色々なホームページの掲示板をリサーチしたり、山ネットの情報を検索しながら考えた。

 そこで浮かび上がったのが黒岳だ。私は男池からソババッケまではこのところ歩いている。一昨年のミヤマキリシマの時期にこのコースで平治岳に登っている。しかし、ソババッケから先は御無沙汰していた。

 私は1986年8月に黒岳に登った。数名のパーティで白水鉱泉から黒岳を縦走して男池まで周回した。2年後の1988年8月にも単独で男池から黒岳を縦走して白水鉱泉まで歩いた。黒岳山頂の高塚山、天狗岩にはこれ以来縁がなかった。つまりソババッケから先の風穴方面は16年間の御無沙汰になっていたわけである。

 男池から風穴を経て、高塚山か天狗岩を往復しようと思った。往復6時間、食事を入れても7時間あれば十分だろうと考えた。

 当日は5時に起床、食事をとらずに6時には出発する。セブンイレブンで食べ物を用意して出発する。くじゅう方面へ午前中向かうと朝日がまぶしいが、夜明け前に運転すると気分がよい。玖珠パーキングでサンドイッチなどを頬張る。高速道路は霧が深いので慎重に運転する。

 九重インターで降りて、十三曲がりを上がっていく。九酔渓の紅葉が見事だった。星座の横を通るがやっさんの車はなかった。飯田高原の朝霧が清々しい。

 男池に到着すると10台ほどの車があり、登山の準備をしている人たちがいた。平日だが紅葉の季節なので、黒岳もなかなかの人気のようだ。

 準備をして8時過ぎに出発する。男池の協力金100円を支払う。温度計があったが男池はこの時間は6度だった。男池橋の澄んだ水に心が洗われるような気がした。

 黒岳原生林に入る。歩いていてとても気持ちがいい。私の前を熊よけの鈴を鳴らしながら歩いている登山者が2組いた。二つの鈴の音が協奏曲となり、少し興ざめな感じもしたので追い越した。安全対策と静かな登山を味わうこととの兼ね合いは難しい。

 かくし水からソババッケまでは快適な道のりだ。木々の合間からの木漏れ日が嬉しい。朝は寒いので陽が温かく感じられる。ソババッケまで来ると、2年前登った平治岳を望むことが出来る。このコースは平治岳・大船山と黒岳の谷間を行くことになる。

 ソババッケからは岩の間を歩いたり、平坦な道になったり、歩きにくいわけではないが時間がかかるようになる。奥セリという平治岳方面への分岐もあった。この辺から太陽が昇り、温かくなってくる。防寒用に身につけていた雨具を脱ぐ。

 風穴に達する。ここは黒岳と大船山との分岐になる。まっすぐ行くと岳麓寺(七里田方面)とある。16年前の記憶は全然なかった。

 高塚山へはいきなりの急登だ。小石の多い道、ロープを伝って登る道、思っていたよりも険しそうだ。登山靴の底が抜けて修理に出しているので今日はウォーキングシューズだ。昨年から痛めている膝も完治してはいない。登りはよくても下りに不安があった。時間がかかるのではないかという心配もした。どうしようか反対側の大船山の斜面を眺めながら考えた末に断念することにした。

 風穴に降りてくると11時だ。時間に余裕があるので前々から歩きたかった七里田方面に行ってみることにした。

 岩の間を少し進むと大船山との分岐がある。ここは広くなっている。ここから歩きやすくなる。自然歩道という感じの原生林の中の快適なコースになる。どんどん下っていった。

 黒岳の南側を巻くコースの案内板があったが、「迷いやすい」という落書きがあった。「前セリ」という案内板があった。ここから大船山方面へ尾根が伸びていた。これが甘木のふっくんから聞いていた大船山東尾根ルートの入口ではないかと思った。あとで確認すると間違いないとのこと。

 風穴から前セリまでは素晴らしいウォーキングだった。このまま七里田まで歩きたいが帰りの交通手段が確保できなければ引き返すしかない。タクシーを利用すれば1万円はかかるだろう。前セリで休んで往路を戻る。上りになるがそれほどきつくはなかった。

 風穴の大船山分岐に腰を下ろして昼食にする。カップ麺とおにぎりだが、くじゅうの山肌に抱かれての食事は何物には代え難い極楽だ。憩いのひとときを過ごした。食後のコーヒーもおいしかった。

 食事中に単独の登山者が風穴からやってきて、七里田方面へ降りていった。七里田から黒岳に登ることも出来るのだと思いついた。私もいつか歩いてみたい、とても魅力的なコースだと思う。

 のんびり往路を引き返す。岩の間を伝うので滑らないように注意しながら歩く。ソババッケまでは他の登山者には会わなかった。ソババッケを過ぎると、散歩に来たような人たちとすれ違ったりするようになる。犬の散歩に来ている人もいた。この付近は山慣れた人、散策の人が入り交じっている。この男池からソババッケまでの道は色々な人が楽しむことが出来るコースだ。

 男池に着くと水くみに来た人たちと出会う。午後になり、車もたくさん止まっている。帰りは未知のコースを運転することにした。白水鉱泉から庄内町に向かうと、長湯方面から湯平温泉に向かう道と交差する。湯平から湯布院に出て、高速道路で甘木まで帰った。甘木着は16時半だった。

 この白水鉱泉からの道路の車窓の風景は風情があった。山村の風景はなかなかいい感じだった。

 晩秋のくじゅうを楽しむことができた。暑くもなく雪もなかったのがよかった。その意味では最高の季節、天気に恵まれた。大満足の一日だった。

 台風による倒木をほとんど見かけなかった。大平山や目配山などの里山はかなりの被害を受けているのにどうしてだろうか。台風の猛威は甘木よりも山間部のくじゅうの方が大きかったと思われる。これはやはり原生林と植林の違いだと思われる。長い年月の間に根を張ってきたくじゅうの原生林は強風で葉っぱや枝が落ちることはあっても、根っこから倒れることはなかなかない。それに対して里山の植林は根が浅く、強風に弱い、洪水も起きやすいということだろうと思われる。その意味でも黒岳原生林は素晴らしい。こんな自然の中で一日過ごすことのリフレッシュ効果は計り知れないと思う。

 帰ったあとで膝が痛くなった。整骨院に行った。整骨院通いは昨年3月から1年半以上も続いている。膝をいたわりながら末永く山歩きを続けていきたいと思う。

 今回の単独でのひらびこ黒岳散策で掲示板に多くのレスをいただいたので紹介する。 

原生林からの平治岳


黒岳原生林1

黒岳原生林2

黒岳原生林3

黒岳原生林4

黒岳原生林5

男池の水


男池付近

nue
 今日はお疲れ様でした。黒岳の原生林、九酔渓の紅葉を満喫されてよかったですネ!
今日は天気がとてもよかったので、仕事でなければごいっしょしたかったです(^^ゞ またくじゅうへおでかけくださいね!

やっさん
あいちゃん、こんばんわ「星座」のやっさんです、黒岳散策ご苦労様(^-^) まだ紅葉は残っていましたか?木漏れ日の中から見える原生林の風情も私は好きですよ。
月末からずっとお客さんで少し暇になったのを機に7日一端北九州に帰りました、来週にはすぐ戻ります。(^-^)
7日九酔渓を通り(これはついうっかりでした)渋滞の嵐に巻き込まれましたがその分、素敵な紅葉を充分に楽しめました(^-^)
湯の平に到るあの道は阿蘇野から大分に抜けるルートですが、温泉好きなあいちゃんに一つ耳寄りな話をご紹介しましょう、
湯布院、庄内を抜けて暫く走ると「小野屋」という場所があります、小さな町なのですぐに判ると思いますが「小野屋温泉」、、、、、、これは絶対入るべし、何とお湯の色が「真っ黒」、、、おっとその先は口にチャック(笑)

CJN
おはようございます
男池からは最近歩いていないようです。前セリは大船山へ登るときに良く通ります。最近は大船山は今水からが多いです。シャクナゲの花芽が多いと聞いています。来年は花が沢山着くかもしれません。黒岳荘から登りたいです。
では・・・また!!

しげ
 黒岳山行は楽しかったようですね。
 倒木が見られなかったのは、おそらくあの地域は原生林が多いからだと思います。人の手が一切加えられていないので、樹木同士の生存競争が激しく、生き残ったものだけであのような形になっているのでしょうから、多少の風では何ともないのでは。それに比べて里山の樹木は針葉樹の植林などが多く、根が地中深くまで張っていない木が多いようですね。各地で被害がひどかったようですが、この夏の台風はいろいろなことを教えていった気がしました。 

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