小倉森鴎外散歩           〜北九州市小倉北区〜
2004年7月

                                               


森鴎外旧居1
 小倉に出かけた。私は学生時代を小倉で過ごした。小倉を離れて20年以上になる。その後はあまり出かけたことがなかった。所用で出かけたので、気になっていた森鴎外の文学散歩をしたいと思った。できれば松本清張記念館にも寄りたいと考えた。

 甘木から小倉までの道のりは遠いが、新幹線を利用すると短縮できる。交通費が余分に900円かかるが時間と金とどちらが大切かということになる。博多駅からの新幹線に乗るが、乗客は家族旅行に出発するという感じの人たちが多い。博多から小倉までは20分足らず。短い新幹線の旅だった。

 以前と比べると小倉駅は立派になった。駅前からモノレールが走っている。私の学生時代の感覚からすると大都会だ。リバーウォーク北九州の完成でますますきらびやかな空間になっていくことだろう。

 森鴎外旧居は平和通りの近くにある。街の中心部にある。入場無料というのが素晴らしい。他に観光客が誰もいなくて閑静な気分をしばらく味わうことができた。

 森鴎外は明治32年から3年間陸軍軍医部長として小倉に勤務した。37歳から40歳のころである。この時期に再婚している。森鴎外の史跡は飯塚などにも残っている。飯塚の井筒屋の前に記念碑があったことを思い出した。

 明治の文豪と称される夏目漱石と森鴎外だが、漱石は熊本で過ごしたことがあり、鴎外は小倉で過ごしたことがあというのは面白い。

 この鍛治町の森鴎外旧居のに面した通りは鴎外通りと呼ばれている。これをまっすぐ進むと平和通りを経て、鴎外橋を渡り、小倉城に着く。この付近からはできたばかりのリバーウォーク北九州を見ることができる。

 この橋のたもとに森鴎外文学碑が建つ。この文学碑は六角形で鴎外が小倉滞在時に残した文章が彫られている。

 松本清張記念館は小倉城に隣接している。推理作家の松本清張は小倉の生まれだ。1992年に亡くなっている。記念館は1998年にオープンした。今日は時間の都合でここは割愛した。

 帰りは小倉から快速列車に乗った。甘木鉄道と合わせて2時間半を要する旅になった。同じ福岡県内だが小倉まで出かけるのは熊本に出かけるよりも遠い。若戸大橋や博多駅など車窓の風景を楽しんだ。

 今回初めて森鴎外旧居を訪れた。小倉の学生時代に国文科に在籍しながら一度も訪れることがなかった。というよりも関心がなかった。講談社現代新書の『森鴎外・恨に生きる』を読んでみた。いま津和野への憧れを強めている。昨年夏に家族で山口を旅行した。萩、青海島などを回ったが、津和野には行っていない。津和野には森鴎外生家の他、安野光雅記念館もある。一度は行ってみたいところだ。
    

森鴎外旧居2

森鴎外記念碑

飯塚の森鴎外碑

リバーウォーク北九州

小倉城

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