大船山           〜大分県久住町〜

               2004年6月15日(火) 大船山  しげさん
岳麓寺(8:15)→(9:00)林道終点(9:10)→入山公廟(10:00)→テラス(11:15)→(11:45)大船山(12:30)→テラス(12:55)→(14:15)風穴方面分岐(14:25)→林道終点(14:35)→(15:10)岳麓寺

 ミヤマキリシマの季節がやってきた。この時期にはくじゅうに出かけたくなる。一昨年は一人で平治岳に出かけた。昨年はしげさんと黒岩山を歩いた。今年は天気も良さそうと言うことで、できれば坊がつるキャンプをと狙っていたが、色々あって、前夜発でくじゅうに出かけることにした。しげさんの都合がついたので、二人で出かけた。
                                              

前夜のくつろぎタイム


 私の家を夕方6時に出発ということで出発の準備をしていたところ、甘木のふっくんが見送りに見えられた。ふっくんとしげさんはカメラに関心があり、最近親しくなられている。しげさんを待つ間に、ふっくんはななちゃんと「冬のソナタ」談義に花を咲かせていらっしゃった。

 やがて、しげさんが到着。ふっくんから餞別のワインをいただき、ユリに見送られてくじゅうに向かう。しげさんの車に乗せていただく。

 甘木から日田まで高速道路。途中山田パーキングで軽い夕食を取る。日田からは黒川温泉付近まで新しくできた道路を走る。くじゅうの夕陽を味わった。

 瀬の本高原から久住高原を走り、9時には登山口付近に到着する。今夜は車中泊だ。既に真っ暗になっている。ここでささやかな宴を開く。

 しげさんが焼いてくれた鰯がおいしい。天気がいいので星空がきれいだ。この辺りは「星が降ってくる」と形容されるぐらい満天の星空を味わうことができると聞いているが、実際にこれだけのたくさんの星を見たことはかつてなかったように思われる。気持ちのいい夜だった。

 翌朝は6時過ぎに起きる。朝の気分は爽快だ。お湯を沸かし、コーヒーを入れる。簡単な御飯とみそ汁の朝食を取る。キャンプの朝のような気持ちよさを味わう。久住高原からの阿蘇や祖母傾の展望は圧巻だ。高岳、根子岳がはっきりと見え、祖母傾も遙かに望むことができた。

 今日は七里田から大船山に登ることになった。このコースは標高差1000メートルあまりを登り詰める長いコースだ。往年のクラッシックルートとされている。私は過去何度か登っている。甘木のふっくんから「東尾根ルート」の紹介を受けていたのでどうしようか迷ったが、一般的なガイドブックにあるルートで登ることにした。

 岳麓寺のゲートの前に駐車場がある。ここには2台車が止まっていた。「車上荒らし注意」の警告板がある。以前町中で車上荒らしにあったことのある私にとっては気になる警告だ。しげさんの車は車上荒らし対策が取られている。警報機が鳴るようセットされているので安心だ。準備をして8時過ぎに歩き始める。ゲートの前にも車が一台あった。

 ゲートをくぐり、これから急傾斜の舗装道路を上がっていく。車道歩きだが、車は通らないので気分はいい。天気がいいので汗をかく。道端に山イチゴがたくさんあった。ヨシキやユリに見せたら喜ぶだろうと思った。野ウサギにも出逢った。山口県から見えられた夫婦を途中で追い越した。この夫婦は健脚なようで風穴から大船山に登るということだ。

 この牧野道は放牧されている牛がいる。牛の中を歩いたりもした。牛の糞の中を歩くのは何とも言えない。女性向きのコースではないかもしれない。

 やがて斜度が終わり、柵を越えると自然歩道になる。しばらく歩くと分岐に出る。大船山に登る道と風穴方面に向かう道と分かれている。ここからが大船山登山の醍醐味だ。樹林帯の中を歩くので涼しい。なかなか気持ちがよい。標高が上がってくると、時折展望が開けて、久住高原を見下ろすことができるようになる。

 入山公廟に立ち寄る。ここは江戸時代の竹田の岡城藩主中川久清の墓である。大船山に何度も登ったということだが、ここで密かに洋式火器の演習を行ったとも伝えられている。1653年に39歳で藩主になり、1662年8月23日に初めて大船山に登ったと記録が残っている。2012年にはそれから350年記念ということになるわけだ。2012年は今から8年後。私がどうなっているのか分からないが、記念登山として大船山にまた来てみたいと思った。

 入山公廟からすぐに鳥居窪。ここから目指す大船山が見える。この付近から私は体力的に苦しくなってくる。登った標高差も1000メートル近くになり、だんだんと足が上がらなくなってきた。後ろからついてきているしげさんに励まされながら少しずつ登っていく。

 テラスまで3時間かかった。ここからの展望は抜群だ。久住高原を見下ろし、阿蘇や祖母方面の展望がいい。大船山頂まで30分だが、この間にはミヤマキリシマを見ることができた。終わりかけとの情報を得ていたので、思ったよりもたくさん見ることができて満足することができた。

 七里田側から登っている人は少ないが、大船山頂にはかなりの登山者がいた。北大船山にも人が大勢いる。平日とは言え、ミヤマキリシマの季節のくじゅうの人気は相当なものだ。ここでパンをかじり、軽い昼食にする。ここからの展望は素晴らしい。三俣山などくじゅうの山々の光景は圧巻だ。偉大なくじゅうを心ゆくまで楽しんだ。

 山頂から北大船山方面のミヤマキリシマをカメラに収めている人がいた。この人は「真っ赤だったらいいのに、こんなの撮ってもつまらない」と言いながら残念そうに撮影していた。一昨年も平治岳でこんんな人に出会ったが、花目当ての人にとってはこんなミヤマキリシマはつまらないのだろう。少ないミヤマキリシマに満足していた私がアホに見えてくる。「全山ピンクに染まる」というキャッチフレーズからすれば不本意だろうが、花は登山者の目を喜ばせるために咲いているわけではないのだ。

 しげさんは風穴に降りて、周回して戻られるという。私は膝の故障が長く続いていることもあり、往路を引き返すことにする。ここからしばらく一人の山旅を楽しんだ。樹林の中は涼しく、冷気と入山公の霊気を味わった。

 私は学生のころ竹田に来たことがある。JR豊肥線利用で岡城まで行った。懐かしい。近年では全く行っていない。親子で出かけてみたいと思った。

 風穴との分岐に着いて、10分後にしげさんが見えられた。道を間違えて20分ロスしたとのことで、それがなければしげさんが先に着いていたことになる。風穴への下山は急だったが、黒岳の原生林が目の前で迫力があったということ、野鳥の声が心地よかったということだ。

 林道をどんどん降りていって、車の所にたどり着いたときは出発からちょうど7時間経っていた。長い歩きだった。車上荒らしを心配していたが、しげさんの車は無事だった。

 七里田温泉館に立ち寄る。平日なので人は少ない。のんびりと入浴する。長時間の歩きの後なので、極楽気分だ。休憩室で横になり、至福のひとときを味わう。この施設は安らぎの空間だ。地元の方の心が繁栄されているように思う。

 帰りもまたしげさんの運転で、日田まで戻り、高速利用で甘木に7時前には帰り着いた。しげさんは運転が上手なので安心して同乗することができる。

 楽しい一泊登山はこうして終わった。今回久住高原に泊まったことはとてもよかった。あの星空はとても印象的だった。1000メートルを登り詰めた大船山もとてもよかった。満足している。課題は後の方でばてていたことだ。体力が落ちてきている。年齢だろうが、このままではいけない。体力をつける必要がある。この程度の登山を月に一度できたらいいと思う。なんとか機会を作って山に出かけるようにしよう。近場では古処山と屏山に登ると良いだろうと思う。  

放牧されている牛

入山公廟

久住高原

阿蘇山方面

山頂近くのミヤマキリシマ

大船山頂

大船山から北大船山を見下ろす

七里田温泉館

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