千灯岳           〜大分県東国東郡国見町/国東町〜

       2003年11月23日(日) 千灯岳 ユリ(福岡山の会)
      不動山登山口(8:00)→(9:50)千灯岳(10:00)→(11:40)不動山登山口

 福岡山の会で国東半島に出かけることになった。係はIさんだ。Iさんは登山ガイドの仕事をなさっている方で、あちこちの山に出かけられている。山の会でも宗像の筑前大島御岳登山を企画したり、「福岡県の山歩き」でも宗像地方の山を執筆なさっている。今回は「紅葉の山と温泉」というテーマで日田の月出山岳(かんとうだけ)、国東半島の千灯岳、文珠山を2日間で登ろうというプランだ。
                  

目指す千灯岳


 参加したかったが、1日目が仕事でどうしてもはずせない。ヨシキは期末テスト前なので家で勉強、ユリはついてくるという。宿泊先の横岳自然公園のバンガローは天文台やアスレチック施設があり、子供が喜びそうなところだが、宿泊は断念して2日目のみ日帰りで参加することにした。ユリは「泊まりたい。日帰りだと山に登るだけだから面白くない」と文句を言っていた。

  国東半島の山には私は一度だけ登ったことがある。1991年9月に一人で出かけた。当時は大分自動車道がまだ全線開通はしていなかったので、耶馬渓、中津経由で行った。両子山に登り、さらに文珠山に登ろうとしたが、道が分からずに引き返している。ヨシキが1歳、ユリはまだ生まれていない頃の話だ。

 国東半島に出かけるということで、大分のnueさんや山キチさんからアドバイスをいただいていた。温泉は「あかねの郷」辺りがいいらしい。天気はいいが寒いらしいということで、防寒対策には気を配った。

 当日は4時起床、弁当を作ったりして、準備をする。ユリを4時50分に起こして、家を出る。5時に甘木インターから高速道路に入る。早暁の大分自動車道には車が少なく、快調な運転だ。ユリは眠っていた。6時10分に速見インターで降りて、日出バイパスを通って国道10号線に出る。夜が白々と明けてくる。早朝の別府湾の荘厳な光景が印象的だった。

 ハーモニーランドを過ぎ、右折して大田村を目指す。Iさんから電話が入り、横岳自然公園でなく、大田村役場に来るようにとのこと。役場に7時ちょうどに到着した。みなさん車4台で待っていらっしゃった。5時起床、6時前には朝食で、バンガローを早々と退散なさったらしい。ユリが「福岡山の会の人たちはすごいねえ。」と機敏さに感心していた。

 これから山道を走る。意外に長く走った。不動山の千灯岳登山口を出発したのは8時だった。今日の参加者は私たちを入れて15名。これまで私が担当した山行に参加していただいた方が多い。

 最初は階段を登る。五辻不動尊に立ち寄り、どんどん進んでいく。下るところもあり、標高の割には長いコースだ。鹿よけのロープも張られている。Tさんがクマンバチを見られたということで、注意しながら歩く。

 しばらく行くと車道を横切る。このあとから指導標がこまめにつけられている。立派なベンチもある。ここから急登になる。用心しながら進む。ひもが取り付けられている危険箇所もあるが、ユリはあまり怖がらずに登っていく。Tさんにフォローしていただく。

 時折展望が開けてくる。海が見える。姫島が見える。さらに遠くには四国がかすんで見える。姫島にも山があるらしい。行ってみたいと思う。

 山頂まで1時間50分かかった。先頭の人たちは1時間20分で着いていたとのこと。広々とした標高606メートルの山頂からは四方の展望がよい。岩に彫られた文字が何と書いてあるのだろうかと話題になったが、分からず仕舞いだった。記念撮影をして下山する。

 下山は往路を引き返す。膝にこたえないようにゆっくりと歩く。私が一番最後になってしまった。ユリはTさんに面倒を見ていただいた。登ってくる何人かの登山者に出会った。

 登山口まで戻り、文珠山に向かう。30分ほどかかって登山口の文珠仙寺に到着する。国東半島の山中は地図で見るよりも移動に時間がかかる。運転していて店や自動販売機をあまり見かけない。信号や中央線がない。自然が残されていてゴミが少ない印象だ。

 文珠仙寺の駐車場で昼食。握ってきたおにぎりを食べる。短時間の食事のあと登山に出発する。Sさん夫妻はお留守番だ。ユリと私は頑張って登ろうと思ったが、石段を登っているうちに膝がガクガクしてきた。これはきついと思い、断念することにした。

 駐車場でユリと二人でのんびり過ごした。親子の会話の時間としては有意義なひとときだった。日が当たると暑いが、日陰になると寒い。3時近くになると太陽が山陰に隠れるようになる。みなさん下山してこられたが、ガイドブックにない面白いコースを歩かれたとのこと。自然林が多く、岩場あり、やせ尾根あり、石仏あり、きれいな竹林ありで、なかなか楽しかったとIさんは語っていらっしゃった。

 下山後に温泉に行くかどうかということになったが、時間が下がっているので帰ることになった。速見インターから高速道路に入り、玖珠パーキングで解散になった。我々は6時半過ぎに帰り着いた。
 国東半島は風情のあるところだった。「仏の里」というネーミングがピッタリだ。全体を味わってみたいが、そのためには数日間は滞在する必要があるようだ。海岸線を一周するだけでも楽しそうな気がする。

 両子山や猪群山などは親子で登りたい。山キチさんが紹介されている津波戸山も魅力だ。大分県の沿岸部には好奇心をそそられる山がいくつもある。宇佐神宮にも立ち寄ってみたい。

 福岡山の会のみなさんが宿泊した横岳自然公園はリンゴ園、鹿公園、テニスコート、天体観測施設、ロッククライミングコースなどがあるという。是非一度泊まってみたいものだ。

登山途中のユリ1


登山途中のユリ2

登山途中のユリ3

千灯岳山頂

山頂の集合写真

姫島を望む

登山口での親子写真
 12年前の登山日記を掲載する。

1991年9月22日(日) 両子山 単独
両子寺(8:15)→(9:00)両子山(9:50)→(10:15)両子寺

国東半島に初めてやってきた。「九州百名山」の「国東三山」登山のためである。日帰りでは三つは苦しいので鋸山は省いて、国東半島1位、2位の標高の両子山と文殊山に登ることにした。コースは甘木から日田まで高速道路。耶馬渓、中津、宇佐を経て国東半島に入るつもりだ。5時15分に甘木を出発して中津に6時50分、両子寺に着いたのは8時ちょうどだった。

ここで失敗したことがある。私は起きてすぐ朝食もとらずに出発した。途中で弁当を買うはずだった。ところが早朝に開いている弁当屋がない。中津市内にもない。結局国東半島の酒屋でただのパンとサンポー焼き豚ラーメンを買った。国東半島の中では、店や電話があまりなかった。セブンイレブンやローソンに慣れている私にとってはショックだった。昨年11月の西鹿児島での体験がよみがえってきた。知らない土地に行くときには弁当が買えることを当てにしないことだ。私はコンロ・コッヘルを持っているからラーメンでもうどんでも作れるのだ。

両子山登山は山頂まで車道歩きだった。しかし車は来ないので気持ちいい。山頂からの展望もいい。姫島や由布岳、鶴見岳が見える。ここでゆっくりサンポー焼き豚ラーメンを作って食べた。ゆっくりした至福の時間を過ごした。ずっと一人だったが下山時には登ってくる人に何人もあった。3歳児連れの夫婦にも会った。2年後ぐらいにはヨシキを連れて来れるだろう。

降りてくると両子寺は賑わっていた。記念碑・記念植樹がたくさんあって驚いた。現皇太子浩宮様、国語学者金田一京助・金田一春彦父子、元外相重光まもるなど多士済済だった。食堂もあったがこれは私が国東半島の山中で見た唯一の食堂だった。

1991年9月22日(日) 文珠山 単独
文珠仙寺駐車場(11:00)→清滝観音(11:30)→杉林→文珠仙寺→(13:10)駐車場

両子寺から文珠仙寺に向かう。途中でなにか買えればと思うが、店はない。文珠仙寺にも一軒の店も電話もなかった。ただトイレはきれいで立派なものがあった。

登山を始めるが木が倒れていてそれを乗り越えたり、蜘蛛の巣をかき分けたりして進んだ。清滝観音というところに寄る。水がおいしかった。ここの水を飲むと健康になるという。土産に持ち帰り、カルピスにしてヨシキと飲んだ。

 清滝観音には「文珠山頂まで20分」とある。あと一息ということで気合いが入ったが、杉林の中で急に道が分からなくなってしまった。目印の赤紐が見つからない。1時間近くもうろうろしたが分からないので断念した。文珠山の唯一の案内書である「大分百山」にもここのところは書いていない。
文珠仙寺に参拝して降りた。文珠山登山は失敗に終わった。後で「九州百名山」を見ると大園さんは文珠仙寺に登っているようだ。両子寺と違って、文珠仙寺には参拝客は少ない。登山も一般的ではないようだ。

文珠仙寺から豊後高田市まで走り、宇佐から耶馬渓、日田経由で帰った。3時間半かかった。耶馬渓のサイクリングロードはかなり大規模なものだ。一度やってみたいと思った。

国東半島の風情はあった。思ったよりも観光開発は進んでいない。感じのいいところだった。ななちゃんやヨシキを連れて両子山には来てみたい。   
                             

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