島田美術館(宮本武蔵)        2003年7月

  熊本に久しぶりに帰省することになった。本当は先週帰るはずだったが、熊本は激しい豪雨に見舞われた。祖父母から帰らない方が安全ではないかと電話があって、中止することになった。今回はユリの都合がつかず、ヨシキを連れて帰ることになった。ヨシキが中学生になり、ユリも5年生になったので、熊本への帰省もなかなか思うに任せなくなってきた。

 ヨシキは中学生になって剣道を始めた。剣道部の練習の終了を待って出発する。中学校に迎えに行った。道場に入ると、整然と練習していた。生徒全員が私の前に集合して大きな声で挨拶してくれたので照れくさかった。ヨシキは恥ずかしがっていた。剣道部の生徒はとても礼儀正しい。ヨシキがこんな雰囲気の中で過ごしているというのは、彼の人格形成において、とてもいいことだと思った。
                                              

島田美術館の前で祖父とヨシキ

  
剣道部は夏休み中もよく活動している。練習試合や大会以外の時は、基本的には午前中だ。ヨシキは朝7時半に家を出る。8時から9時半まで自学自習、10時から12時まで練習、片づけて13時までには帰宅するというのがパターンだ。この毎日学習の時間が確保されているというのは親としてはありがたいことだ。

 翌日から3連休なので、高速道路は混雑していた。事故渋滞などもあり、熊本まで意外に時間がかかってしまった。7時半にようやく到着する。祖父母と食事に出かけて久しぶりにゆっくりした時間を過ごした。

 今年度のNHKの大河ドラマは「宮本武蔵」だ。ヨシキは毎週、これを熱心に見ている。吉川英治の小説や武蔵関連の本をよく読んでいる。彼が剣道部に入ったのは武蔵の影響が強いのではないかと思われるが、本人はこれを否定している。

 3月に帰省したときには、金峰森の駅みちくさ館を訪ねた。ここには武蔵の肖像画の複製が飾られていた。熊本市は宮本武蔵が晩年を過ごしたところなので、関連の史跡がいくつもある。これをヨシキと回ってみたいと思った。

 ところが天気が悪い。梅雨末期の大雨で雷雨の恐れもある。霊巌洞や武蔵塚は雨では厳しい。屋内となると島田美術館がいいのではないかと考えた。おじいちゃん(私の父、ヨシキの祖父)に車で送ってもらい、熊本市島崎町の島田美術館を初めて訪れた。

 島田美術館には宮本武蔵ゆかりの収蔵品が多数展示されている。肖像画、遺品、遺墨、甲冑などだ。ヨシキは刀剣に見入っていた。雨が降っていて、周辺の緑が洗われてとてもみずみずしかった。風情が感じられた。

 同じ敷地内に喫茶室も設けられていた。ここでコーヒーを飲み、のんびりした。穏やかな、心洗われるひとときを過ごすことができた。

 このあと、シェルパに行く。お世話になっている熊本市の登山用品店だ。雨具などを買う。ここで食事券をもらって、隣のキッチンボーイというネパールカレーの店で昼食にする。ネパールカレーはチキンカレーなので、チキンが苦手な私はビーフカレーを食べる。今日はただで昼食が食べられて満足だ。

 ヨシキはおじいちゃんの家でゲームをすることになり、私は一人で熊本市街地をブラブラした。本屋などを回ったが、私の高校時代に開店した紀伊國屋書店熊本店は私にとって最も過ごしやすい本屋さんだ。福岡店のような広いフロアーでなく、3階に分散されているので、私には回りやすい感じがする。熊本に帰省した折りにはこの書店の中や近くのアーケード街を歩くのが気分転換になっている。

 天気がよければ山に登りたかった。熊本市から登りたい山はいくつもある。ヨシキと阿蘇高岳、根子岳、脊梁国見岳、市房山などにも登ってみたい。梅雨が長引いて山に登れず、ストレスがたまるばかりである。

3月に行ったみちくさ館

3月のみちくさ館の館内

3月に行った雲巌禅寺

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