九千部山・石谷山   
        〜佐賀県鳥栖市/佐賀県中原町/福岡県那珂川町〜

          2002年11月9日(土) 九千部山・石谷山  単独
駐車場(9:20)→御手洗の滝キャンプ場→石谷山(11:35)→(12:20)九千部山(13:00)→石谷山(13:45)→御手洗の滝キャンプ場→(15:20)駐車場

 この日はヨシキ・ユリと別府の鶴見岳に登れないかと目論んでいた。山キチさんのホームページや別府ロープウェイのホームページを印刷して計画を練っていた。ユリが「ロープウェイに乗りたい」というので、ロープウェイ下駅から火男火売神社に向かい、正面登山道から鶴見岳に登り、下山はロープウェイにしようと考えていた。3時間ほどの登りだけの歩きである。

 ところが、寒波が襲ってきた。今年は秋が短かった。10月中旬まで暑かったが、10月末からは寒くなった。この日は特に寒くなりそうだということ。ヨシキは13日・14日は小学校の修学旅行で長崎に行くことになっている。修学旅行前に体調を崩して風邪でもひいたら大変だとななちゃんが心配する。強くいわれると、私も反論するすべがない。ユリだけでも連れて行こうと思ったが、ユリは「お兄ちゃんと一緒じゃないといや」と言う。標高500メートル以上のところでは雪の恐れがあるとのことで、鶴見岳は断念して、私一人で近場の山に出かけることにした。

 近場ということで古処山・馬見山の縦走が浮かんだが、この日は福岡県高体連の登山競技大会がこの山系で行われるとの情報を得ていた。これは避けた方がいいのは当然である。

 この九千部山・石谷山に御手洗の滝から登るコースは1990年3月に歩いている。それ以来12年ぶりになる。九千部山と石谷山の間の3キロの尾根道の明るいイメージが私の中にあり、久しぶりに歩いてみたいと思った。    
                                              

御手洗の滝

  甘木を8時に出発する。家族の見送りを受けて出かける。中村屋のおにぎりを買い、コンビニでおやつを調達する。一般道路を鳥栖まで走り、鳥栖市内を横断して、立石町から御手洗の滝に上がっていく。

 広い駐車場があったので車を止める。「キャンプ場まで徒歩20分、立石町まで2キロ」とある。ここで準備をして歩き出す。寒いのでアンダーウェアを着込む。防寒対策は万全だ。

 車道を15分ほど歩いて御手洗の滝キャンプ場の駐車場に着く。ここまで車で来てもよかったようだ。車止めを過ぎて、キャンプ場の中に入る。滝を見学する。水量はかなりある。夏に来たら涼しそうだ。

 滝への遊歩道の手前で石谷山に直登する道が左に分かれている。滝経由の道は急で滑りやすいので登りに利用したがいいようだ。下りは自然歩道を通ったがいい。

 沢沿いの歩きやすい気持ちのいい道だ。1時間ほど歩くと林道に出会う。ちょうど11時だ。ここで一休み。予想されたほど寒くなく、晴れ間も見える。

 林の中を更に進む。お腹が空いて元気がなくなってきたので、ルックチョコレートやあんパン、ハイチュウを食べる。

 やがて標高754メートルの石谷山頂に達する。12年前に見た山頂の標識は朽ち果てていた。代わりにかわいらしいトーテムポールが立っていた。この山頂には昨夜降ったと見られる雪が残っていた。

 やがて三領境峠(三国峠)に着く。ここは福岡県那珂川町、佐賀県鳥栖市、佐賀県中原町の境になっている。ここから七曲峠から来た九州自然歩道と合流する。このあとは快適な尾根道になる。このコースのハイライトだ。

 3キロほどの尾根道は本当にいい。アップダウンがほとんどない。静かな散策路だ。雪が残っていて風情を添えている。

 途中で30名ほどの団体に出くわした。自然観察のツアーだ。マイクを持った講師が植物の説明をしている。九千部山頂にバスが止まっていた。朝日カルチャーセンターのツアーだった。

 グリンピアなかがわや四阿屋への分岐を見るようになると、九千部山頂は近い。四阿屋まで5キロとある。テレビ等の横を通って標高848メートルの山頂に出る。立派な展望台が設置されていた。ここからは四方が見渡せる。天気もよくなっていたので視界も開けていた。博多湾が見えたのは驚きだった。

 山頂は賑やかだった。那珂川方面から登ってきた人たちが多いようだ。12年ぶりの九千部山頂で記念写真を撮りたかったが、山頂の標識は団体客に占領されていた。

 ここで昼食にする。サンポー焼き豚ラーメンとおにぎりだ。食後のコーヒーがうまい。日が照っていて暖かいので至福のひとときだった。

 下山にかかる。往路を引き返すので気分的には楽だ。ゆっくりとした下りなので考え事をしながら歩くのによい。午後になって雪が消えかかっていた。

 石谷山からはつまづいたりしないように注意して降りる。雲野尾峠への分岐もあり、周遊して降りることもできるようだ。林道で休んでいたら、犬を連れた登山者が降りてきて興ざめした。

 林の中の道なので迷ったら怖いが、赤や黄緑のテープがこまめにつけられているし、要所には標識も設置されている。標識がなくなったら迷ったと考えていいようだ。 

 やがて御手洗の滝キャンプ場に着く。車道を下り、車を置いたところにたどりついたのは15時15分だった。昼食を含めて6時間の歩きだった。

 往復14キロの歩きだったが満足のいくものだった。距離は長いが歩きやすかった。雪見山行、小春日和、そんな言葉がピッタリだった。暖かくて本当によかった。まさに冬の日だまり山行だった。11月9日にこんな体験をすることができるなんて素晴らしいことだ。気持ちのいい歩きだった。

石谷山頂

雪の尾根道

九千部山頂

歩きやすい尾根道
  このところ、ファミリーでない登山が増えている。ヨシキが小学生でいるのもあと4ヶ月だから、これは仕方のないことかもしれない。この数年はファミリーでない登山はまれだったが、今年は平治岳、久住山赤川ルートなどかつて歩いた懐かしいコースを歩いている。福岡近郊でも背振山地、三郡縦走、犬が岳、釈迦・御前、足立・戸上など再訪したいところはたくさんある。これからあれこれ登ってみたいものだ。

 断念した鶴見岳についてはできれば年内に登りたいが、子連れでは11月まででないと厳しいだろう。来年4月の一気登山に親子で参加するのが夢である。

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