長峰山           〜長野県明科町〜

      2002年8月24日(土) 長峰山 ななちゃん・ヨシキ・ユリ
明科駅→(タクシー)→でいらぼっちいこいの広場(8:20)→天平の森→(9:25)長峰山(9:50)→でいらぼっちいこいの広場→(11:00)山の神社→(ヒッチハイク)→明科駅

 信州旅行3日目。午後1時半に松本発の電車に乗らなくてはいけない。この日の天気予報は事前にはよくなかった。松本観光をすることになるだろうと考えていたが、意外なことに朝になって天気が回復に向かった。

 5時半に起きる。天気がどうもいいみたいだ。全国的にはよくないが、長野県と山梨県だけ晴れマークになっている。入笠山に向かうにはアプローチが長すぎて厳しいが、近郊の山なら登れそうだ。松本駅の改造社書店で信濃毎日新聞社発行の『信州日帰りハイキング』という本を購入していた。この本に明科町の長峰山という山が載っていた。明科は松本から近い。JR篠の井線で10分だ。標高933メートルということで、松本辺りの標高が600メートルほどだから標高差はわずかだ。これは楽に歩けるということで登ることにした。
                                              

でいだらぼっち池

    問題は誰と登るかということだ。私とヨシキで登り、ななちゃんとユリは松本観光に出かけることになるのではと考えていたが、ヨシキが「お父さんと二人だけはイヤ」と言う。ユリは「お母さんを一人にするのはかわいそう」と言う。ななちゃんはしばらく考えていたが、突如「親子4人全員で登ろう」と言い出した。

 それで準備を急ぐ。登山の用意をして、7時にロビーに降りる。チェックアウトして、荷物を預けて、バイキングの朝食。フルーツもあって豪華な朝食だった。

 松本からタクシーで明科に向かう。国道19号を走る。天気がいいので北アルプスの山々がきれいに見える。虹もかかっていた。明科駅のところから「天平の森」の標識を頼りに林道に入る。「でいらぼっち」の池のところで降ろしてもらう。

 ここは巨人伝説の「でいらぼっち」が座った、お尻の跡が水たまりになった池だと言われている。松林の中に芝を敷き詰めた「長峰山いこいの広場」ということになっている。
 ここから歩き出す。ずっと舗装された林道を歩くが、交通量は少ないので気持ちがいい。風も吹いてきて涼しい。傾斜も緩やかなので楽だ。バッタやカマキリ、クワガタムシなどとも出会えて、楽しく歩く。昨日の美ヶ原はガスの中で寒かったが、今日は晴れていて気持ちがよいので、ヨシキとユリは楽しそうに歩いている。

 やがて「天平の森」と長峰山の分岐に達する。天平の森のキャンプ場は立派な施設だった。長峰山への道は自然歩道になり、ホッとする。10分ほど歩いて広い山頂に出る。

 ここからの北アルプスの展望が素晴らしい。見事な眺めにななちゃんもヨシキ、ユリも歓声をあげる。登ってきたかいがあったというもの。1970年に東山魁夷、川端康成、井上靖の3人がこの山頂に会したという話は有名だ。白馬岳、常念岳、燕岳、有明山などがいい眺めだ。東山魁夷の記念碑や立派な展望台もある。ヨシキとユリは展望台に駆け上がって遊んでいた。ななちゃんは東山魁夷の記念碑に見入っていた。

 しばらく休んで下山にかかる。下りは長峰荘への道を降りる。ここを降りると登ってきた林道にぶつかるはずである。私はユリと二人でどんどん降りる。ななちゃんとヨシキがなかなか来ないので、大声で叫んでみると、ヨシキがメガネを忘れたとのことで山頂に戻っているらしい。ユリと私は降りてきた道をまた戻ることになる。

 やがてヨシキが戻ってきて、「メガネが見つからない」とのこと。山頂のベンチや展望台にもないとのこと。困ったことになった。

 するとユリが「よっちゃんが最初の展望台でメガネを置いたのを見た」という。「最初の展望台」とは自然歩道の途中にあった。荷物をななちゃんとユリに持ってもらって、ヨシキと私はもと来た道を戻ることになった。

 幸いなことに「最初の展望台」のテーブルの上にヨシキのメガネがあった。このあとはランニングで登ってきた道を駆け下りた。

 ななちゃん、ユリと合流して下山する。タクシーを降りた、でいらぼっちいこいの広場を過ぎて、「山の神社」の入口を通り過ぎる。なかなか着かない。時間がどうかなあと思っていたら、下りの車が通りかかったので思い切ってヒッチハイクした。父と娘の親子連れだった。10分ほどで明科駅に着いた。5分後に電車がきて、松本に戻った。

 松本では2時間の余裕があったので、ゆっくりと食事をしたり、買い物を楽しんだ。帰りも往路と同じ経路で帰り、甘木に21時半に到着した。

 今回の旅行には大満足だ。安曇野サイクリング、ガスの中の美ヶ原高原、長峰山の大展望を満喫できた。碌山美術館、美ヶ原高原美術館に立ち寄れた。高村光太郎や早春賦、東山魁夷などの文学・芸術散歩もできた。親子4人で2日続けて山に登ったのはもちろん初めてである。家族の絆を確かめることができた。

でいだらぼっち池のほとり

天平の森

長峰山頂のベンチ

展望台

東山魁夷記念碑

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