坊がつる           〜大分県久住町〜

              2002年7月28日(日) 坊がつる 読書会

吉部登山口(9:55)→(10:50)暮雨の滝(11:05)→大船林道分岐(11:30)→(11:55)坊がつる(13:10)→分岐(13:30)→大船林道→(15:10)吉部登山口

 今年の読書会夏山合宿の下見に出かけることになった。参加者は村上一朗さん夫妻、モロさん、私の4人だ。黒岩山・泉水山の縦走か、この吉部から坊がつるへのコースが候補に上がっていた。

 ヨシキやユリも連れて行こうとしたが、あまり気乗りしない様子だったので私だけで出かけた。今日は子抜きの登山だ。
                                              

暮雨の滝

 甘木インターに8時15分集合。時間までに集合して出発する。私の車で行くことになる。

 車の中であれこれ相談した。小さい子供もいるので、吉部から坊がつるを目指すルートがいいのではないかということになった。このルートは8年前に読書会夏山合宿で歩いている。ヨシキが3歳、ユリが1歳だった。懐かしい思い出である。

甘木から九重インターまで高速を走り、その後は飯田高原まで登っていく。飯田高原から朝日台に向かい、やまなみハイウェイを横切って吉部に向かう。道が狭いところもあり、用心して運転する。

 吉部の登山口には広い駐車場ができていた。「山の便利屋やまちゃん」の経営の有料駐車場だ。料金が千円ということでびっくりした。

   適当な駐車地を見つけて車をとめる。準備をして歩き出す。自然歩道の中に足を踏み入れると気持ちがいい。10分ほどは平坦な森の中を歩く。

 やがて急坂になる。特に危険ではないが、台風の後で湿っていて滑りやすいところもある。息が切れる。休憩できるようなところがないので、ひたすら登るしかない。

 15分ほどの登りで一息つく。村上一朗さんはタバコをおいしそうに吸われていた。

 ここからはアップダウンのあまりない快適な散策コースになる。展望はないが、心地よい自然歩道だ。台風の影響で落ちたばかりの緑の葉っぱがたくさん落ちている。雨に洗われて緑がとてもみずみずしい。

 30分ほど歩くと暮雨の滝に着く。台風の後で水かさが増していて、滝も迫力があった。とても涼しい。子供に水遊びをさせたら楽しいところだ。

 さらに進むと左側が開けてきて、平治岳が見えるようになる。植生も坊がつるのような雰囲気になる。大船林道の分岐を左に見て、その後は舗装された道を歩く。左の平治岳と右の三俣山を眺めながら歩いていく。

 坊がつるに到着。木製のテーブルといすがあるので、ここで昼食にする。すぐ近くを鳴子川が流れていて、風情があるところだ。三俣山、星生山、大船山、平治岳に囲まれて至福の一時だ。山にはガスがかかっているが、天気が崩れる心配はないようだ。

 坊がつるにはなぜかテントが一張りもない。登山者には大勢出会っているのに、どうしてだろうか。台風の影響で規制があったのだろうか。

 モロさんが30年前にここでキャンプをした話などもしてくださった。坊がつるの説明版で記念撮影。「坊がつる」讃歌の説明があった。

 帰りは大船林道を歩く。林道は大きく迂回しているので時間がかかる。8年前に比べてずいぶん整備されていた。橋がかけられているし、道がよくなっている。広い集積場みたいなものも作られていた。平治岳への登山道を右に見て、どんどん歩いていく。「近道」の標識も何度か見た。 暮雨の滝への道がないかということで探したが、大船林道からの道はないらしい。

 この林道があまりにも整備されているので、嫌な予感がした。いま、坊がつるへは吉部、長者原、久住町のどこから入っても1時間半から2時間半はかかる。もしこの林道の広場まで車を入れるようにすれば、坊がつるまで30分で歩けるようになる。ずいぶん前に坊がつるに車を入れる計画があるという話を聞いた。そうなると九州の岳人のふるさとは永遠に失われてしまうことになる。その話は立ち消えになってたようだが、あるいはと思った。

 ただ、かつては電車やバスで山の麓まで来て、そこからテクテク歩いていたわけだ。車が発達するにつれて、行けるところまで車で行って、できるだけ楽をして登頂しようという風潮に変化してしまっている。たとえば私は古処山の正規の登山道は、秋月のキャンプ場の駐車場からだと思っているが、中腹5合目の駐車場が舗装されて、そこから歩いて登る登山者が増えているという現実がある。難しいものだ。 

 この吉部からのルートは、小さい子供には最初の登りが大変だろうということで、男池からかくし水を経て、ソババッケまで歩くルートはどうだろうかということで、下見に行った。これは私が今年の5月に平治岳に登った際に歩いている道だ。

 男池までの道路は今日は車が多かった。運転が下手なので離合に苦しんだ。モロさんから運転技術の指導をしていただいた。男池にも都会人があふれていた。5月に来たときは平日だった。休日にはこんなに賑わっているのかと驚いた。

 男池では登山口を確認したり、水を汲んだりした。「日本の名水百選」の男池の水は澄んでいた。村上さんは「日本の川は昔はみんなこんなだった」と感慨に耽られていた。

 検討した結果、夏の読書会ではこのルートを歩くことになった。誰かがリタイアーしても、男池周辺で待つのに退屈はしないだろう。

坊がつるにて(左バックは平治岳)

坊がつるで食事

テントのない坊がつる



男池で水汲み
 帰りはモロさんお勧めの筋湯温泉近くを経由するバイパスを走る。展望のよいスピード感のある道だった。九重インターから甘木まで高速道路利用。甘木解散は18時だった。

 楽しい一日だった。車の中で、山を歩きながら村上さん夫妻、モロさんと色々と話ができた。歩きながら、村上さんとモロさんは、ゲーテ、ベートーヴェン、レオナルド・ダ・ヴィンチなど西洋文化史についてのお話をなさっていた。モロさんはお子さんとのファミリー登山を振り返って、私に色々アドバイスしてくださった。

トップページへ戻る     個人山行日記へ戻る   読書会のページへ戻る