大行寺山           〜熊本県泉村/中央町〜

       2002年7月14日(日) 釈迦院「日本一の石段」 ヨシキ・ユリ
       石段登山口(8:10)→(9:00)千五百段(9:10)→(9:40)石段登山口

 7月13日から14日にかけて久住の法華院温泉山荘を予約していた。幸いなことに個室が取れた。ヨシキ・ユリと3人で泊まることにしていた。ところが、台風がやってきた。この影響が心配だ。行きは歩けても帰りに足止めを食う恐れもある。どうしようか迷っていた。

 ヨシキが先週の空手の昇段審査で痛めた足がなかなか回復しない。この週に2回行われた空手の練習を欠席していた。法華院にはどのコースをとっても片道2時間かかる。ユリと二人で泊まることも考えていた。ユリはそれでもいいというようなことを言っていた。

 ところが、前日になって急に仕事が入った。これでこの計画にはとどめが刺された。残念だが、法華院温泉山荘にキャンセルの電話を入れる。代わりに8月上旬の別の日を押さえる。その日も個室が取れた。意外に予約が詰まっていないようだ。  
                                              

1,500段の証拠写真

 法華院に行けなかった代わりに熊本に行くことにした。年老いた両親に孫の顔を見せるためだ。仕事を終えて、夕方から出発する。熊本市の実家に7時半に着いた。

 ヨシキとユリは、おばあちゃんのごはんをおいしく食べて、ゲームや五目並べをして遊んでいた。 

   翌日は台風のため天気がよくないことが予想されたが、前夜の天気予報では曇りで降水確率30パーセント、高い山は台風の影響で雨や風の恐れがあるが、どこか登れないかと考えて、前々から気になっていた熊本県下益城郡釈迦院の「日本一の石段」3333段を登りに行くことにした。

 釈迦院は799年に開かれた寺院で、信仰すると長患いせずに済むという「ぽっくり寺」として知られる。現在でも多くの参拝者で賑わっているのこと。釈迦院がある大行寺山は標高957メートル。山頂は八代郡泉村になる。この3333段の石段は、昭和55年から昭和63年までかかって中央町が建設した。それまで日本一だった東北羽黒山の石段2446段を抜いて日本一になった。(熊本日々新聞社『熊本百名山』1998年刊より)

 当日は6時起床、6時半朝食で7時に出発する。天気予報は昨夜と変わっていない。曇りで大きな崩れはなさそうだ。

 国道3号線を下り、松橋バイパスを経て、中央町に向かう。1時間足らずで石段登山口の駐車場に着く。1994年7月に一人で登りに来ているから、8年ぶりになる。

 子連れなので登りに2時間近くかかることも予想される。水の準備を十分にして歩き始める。天気が曇りなので暑さをそれほど感じない。石段はよく整備されているので歩きやすい。100段おきに目印もある。ところどころ、トイレや休憩所、水場があり、楽しく登れる。 500段ぐらいまで登ってくると展望が開けてくる。体力的には消耗が激しく、体中から汗が噴き出してくる。いい汗をかくことの大切さを感じながら登る。

 登山者は多く、すれ違ったり、追い越されたりした。「今日はこれで5回目です」という人もいた。

 ところどころに石柱があり、「日本電信電話会社」や「らくのう牛乳」などの協賛企業名が見える。名言が彫られたものもあり、「今日の業は只今、今日の楽は明日」などとある。「あつまればあたたかい」というものがあって、真夏なので親子で苦笑いしていた。「日本一の石段3333段に登ろう会」の案内板もあり、この石段が多くの人に支えられているのが分かる。

 ヨシキは空手で痛めた足がまだ痛いようだ。ユリは階段登りに慣れないらしく、二人とも登頂意欲が感じられない。これまでは出発前にはやる気がなくても、いったん登りはじめたら俄然意欲的になるのが普通だったので、今日は調子がよくないようだ。

 1500段までたどり着いたが、50分かかった。3333段まで行き着くには2時間はかかりそうだ。二人とも気乗りしないようなので引き返すことにした。

 下り始めると元気になった。スイスイと30分で降りて、登山口の店で氷を食べて休憩した。

 残念だが仕方がない。真夏はこの石段は厳しいかもしれない。気候のいいときにまた来ることにしたい。

 この後は、熊本市内に戻った。シェルパで「自然を愛する会」の会費3千円を納入して更新手続きを行い、登山用品を調達した。夏のシャツやヨシキの靴下、ヨシキとユリのシャツを買った。隣にある「キッチンボーイ」という直営の食堂でネパールカレーを食べた。これはチキンカレーだ。子供たちと私の父はおいしいと喜んで食べていた。私は鳥がダメなのでハンバーグ定食を食べた。

 そのあとはユリと二人で紀伊国屋書店に行った。私は甘木に住んでいるので大書店への渇望感がある。本をゆっくり見ていたいが、ユリにせかされるのが残念だ。それにしても熊本の街は暑い。冷房があるところとそうでないところとの落差が大きくて疲れる。夏は自然の中が一番だ。 


石段途中の水飲み場

案内板のある休憩所

石段を登る

「あつまればあたたかい」

石段登山口の店で氷を食べる

トップページへ戻る   登山日記目次へ戻る