貫山・平尾台  〜北九州市/苅田町〜

2001年4月15日(日) 平尾台(貫山)
 茶ヶ床園地(10:10)→中峠(10:30)→(11:35)貫山(13:10)→鬼の唐手岩→広谷湿原→中峠→(15:30)茶ヶ床園地

北九州大学卒の私にとって、平尾台は身近なところだったはずだが、なぜか在学中には一度も訪れたことはなかった。登山に親しむようになって北九州市近郊の山として意識するようにはなってきたが、実際に出かける機会にはなかなか恵まれなかった。 やまびこ会に入会して、YUTAさんとTAKAさんから平尾台のことを伺うようになった。昨年はオフ会で登られているらしい。やまびこ会のホームページにはYUTAさんが書かれた貫山の紹介が載っている。先週福智山の山頂でYUTAさんに、貫山を眺めながらお話を伺った。それで今回平尾台に出かけることになった。しかも、3家族合同登山である。

天気が心配だったが、3日前ぐらいから天気予報がよくなった。降水確率ゼロで晴天、最高気温20度という絶好のファミリー登山日和だ。 8時に甘木を出発する。3家族分の中村屋のおにぎり22個を受け取り、甘木インターから高速道路に乗る。福岡インター以北は滅多に走らないので、見知らぬ道路の運転もすがすがしい。八幡インターからは全く初めてだ。福智山トンネルをくぐると小倉南インター。高速道路の運転はちょうど1時間。ここで降りて322号線を小倉の市街地とは全く反対の方角に走る。やがて左に折れ、平尾台へと向かう。比較的運転しやすいカーブの多い道を上がっていく。9時40分に待ち合わせ場所の吹上峠の駐車場に着く。


広々とした尾根を貫山へ向かってGO!
3家族の集合後に、茶ヶ岳園地に移動する。ここから登山開始。参加者は大人5名、子供5名。YUTAさんところの4歳のヒカリ君が歩き、1歳10ヶ月のミノリくんは父親のYUTAさんがキャリーザックで背負って登山することになった。かおるさんところの活土君は小3なので百合と同級生だ。大人と同じペースで元気よく歩く。由幾・百合は背振山、福智山に続いて3週連続登山だ。
 中峠までは車道だが、ここから草原の尾根歩きになる。最初風が強くて閉口した。風をよけるところがない。百合の帽子が飛ばされた。こんな状態が長く続けばたまらないが、やがて収まってきた。標高差があまりないし、草山なので歩きやすい。周防灘が望める楽しいコースだ。あっさり標高712メートルの貫山の頂上に着く。

 にぎやかな食事になる。かおるさんところはうどんを作られていた。かおるさん特製のクッキーもおいしかった。YUTAさんの奥さんは手作りのおかずをたくさん準備されていた。おにぎりの代金をいただいてしまったのが悔やまれる。YUTAさんはビールやお酒を一人であおり、ゆっくりと食事をなさっていた。 この頂上からの展望はいい。やまびこ会の掲示板で話題になった小倉東高校はあの辺だとか、TAKAさんのホームページの「白川の里」はあそこだとか、楽しいお話を伺った。晴天だが登山者はそれほど多くなく、静かに至福のひとときを過ごした。 ヨシキ・ユリとイクト君が3人でボール遊びをしていた。父親の背中で眠っていたミノリ君も起きて、貫山の山頂のあたたかい雰囲気を味わっていた。

  下山は東側の周遊コースを取る。鬼の唐手岩から広谷湿原を回る。下山しようとすると、ミノリ君が帰りたくないと泣き出す。この山頂のポカポカ気分が本当に心地いいみたいだ。 私はユリ、ヒカリ君と3人で歩くが、急坂の下りで私がヒカリ君の手を取って歩くと、ユリが癇癪を起こした。「ユリちゃんとも手をつないでよ」と恐ろしい形相で言う。小さい子と一緒に山に行くと言うと、ユリは「その人ばかり構わんでよ」と釘を刺すことが多い。8歳の子が4歳の子に嫉妬してどうするんだ。この人の愛情独占欲はどうにかならないかと思う。

 下山時にTAKAさんが現れた。地区の作業を終えて、駆けつけてくださった。作業着のままだったが、これがヨシキには「ワイルドなかっこいいおじさん」に写ったようだ。この後、白川地区の説明や平尾台の植物や気候、石の説明などを受けながら歩いた。昭和52年3月25日の山火事の慰霊碑があった。私はこの年の4月から小倉で過ごしているから、その直前の惨事だったわけである。
 鬼の唐手岩という岩場を見学した。ザイルを使って懸垂下降の練習をしている人たちがいた。YUTAさんが高校時代にここでの練習経験があるというお話を伺った。

その後、広谷湿原に降りる。福岡県でただ一つの湿原だということ。植物保護のために木道がつけられている。尾瀬や九重の自然観察路を思わせる風情のあるところだ。
 ここで、縦笛とギターの演奏を聞くことができた。「コンドルは飛んでいく」の演奏に乗った平尾台のカラスがコンドルに見えてくるからすごい。この模様はYUTAさんがやまびこ会の掲示板に素晴らしい文章を投稿されている。YUTAさんは詩人だ。

 この後は車道をたどって中峠から出発地に戻る。昨年秋にオフ会で泊まったという管理事務所の前を通る。今日は車が多かった。親子連れとカップルが多い。平尾台は基本的には観光地だ。かおるさんが『福岡県の山歩き』を買ってくれた。TAKAさん、YUTAさん、かおるさんに『阿吽』第9号を差し上げた。
 車で平尾台自然観察センターというところに移動する。みなさんが休憩されているときに、ヨシキ・ユリと私と3人で見学する。昨年度できたばかりの施設ということで、なかなか充実していた。百合はニホンザルの歯の化石やサンゴ礁の化石、アンモナイトの化石に目を見張っていた。ヨシキは図書室の本を読みふけっていた。平尾台のカルスト地形ができるまでの歴史が分かるようになっている。この施設は時間をかけて訪れてみたいと思った。 ここから私たちが出てくると、TAKAさん、YUTAさんはビールをあおられていた。御挨拶をして失礼した。


貫山頂で、3家族勢揃い。

山頂の岩の上で。子供達全員集合!

気持ちよい平尾台の草原を行く!

YUTAファミリーBestShot

広谷湿原にケーナーが響く・・・♪
田川から飯塚を経て嘉穂の湯に寄る。これもなかなか通らないコースだ。途中でセメント工場を何度か見る。嘉穂の湯で汗を流し、私はマッサージをしてもらう。ここはよく利用している。30分2000円は安いと思う。帰宅は19時半になった。 ヨシキ・ユリがデジカメを使用するようになった。この1日で何枚撮影しただろうか。時々は親が撮れないような見事な写真も撮るので面白い。熊本のよしくんのホームページに子供の写真のコーナーがあったので、真似できたらいいなと思った。 平尾台に初めて来たが本当によかった。平尾台の登山・散策コースは他にもいろいろあるようだ。大平山や千仏鍾乳洞も面白そうだ。ユリが「お母さんを連れてきたい」と言っているので、この秋か冬には再訪したい。 3家族合同のファミリー登山も初体験で面白かった。YUTAさんは一日じゅうミノリちゃんを背負っていて大変だったと思う。ファミリー登山の未来が前途洋々なのでうらやましい。かおるさんのところのイクト君も元気に歩いた。イクト君はあまり親にべったりせずに独立独歩という感じだ。これからも山やキャンプで御一緒できればと思う。

 やまびこ会の公開掲示板に掲載されたYUTAさんの投稿と、TAKAさんのホームページ「山でいっぷく」に掲載されたかおるさんの投稿を紹介したい。 

【貫山で感動したこと】投稿者:YUTA

 本日は、あいちゃん、かおるさんご一家と平尾台から貫山、広谷を歩いてきました。なんだかんだで、合計10人のグループになりました。 子供たちも、皆な元気一杯で頂上には思いのほか早く、11:30には着きました。それから一人延々酒を喰らい、皆さんのヒンシュクを買ったのはいうまでもありません。目の前の、福智山の楓子さんに電話しましたが、「山ひとすじさんが☆●×・・・」で切れてしまい、その後通じませんでした。 なかむとしさんからの電話も、着信はしたものの、その後こちらからしてもダメでした。そうこうしてるとTakaさんから、午前中で村の集団農作業が終わったと電話があり、途中で合流することに。
 10月オフ会と同じコースをたどり、快晴の下、風に波打つ草原かき分け鬼の唐手岩経由で広谷に下りました。
 湿原の遊歩道を歩いていると、小川の向こうの木道に座り込んだ怪しげな三人組が。なんだろうと見てるとやおらタテブエとギターを奏で出しました。歩みを止め聞いていると、なんだかウマイ。私は音楽に対して造詣はまるで無いのですが、その私が聞きほれる音色でした。 ケーナ、サンポーニャ、ギターによるフォルクローレの三重奏です。スナフキンに似た帽子を被った方がリーダーで、透明なケーナの音色が周囲を山に囲まれた広谷湿原にこだまします。ビデオを回しながらじっと聞いていると、心に染みわたるメロディーで、何故か涙が出てきました。隣のカミさんも同様でした。
 一曲終わり、思わず拍手すると「リクエストがあれば・・・」と言われました。思わず「コンドルは飛んでいく」と言うと、簡単な音合わせの後、演奏してくれました。耳を澄まして聞いていると、広谷が原を飛ぶカラスもコンドルに思え、周囲を囲む平尾台の峰々はアンデスの山に見えてきました。
 通りすがりの登山者も、立ち止まり聞き惚れていました。演奏終了後、その方々も拍手喝采でした。その後、お話をうかがうと小倉南区の方々でたまにここで練習しているとの事。「アンデスの風」というグループでした。今思い出しても感動で胸が一杯になります。自然の中で聞く音楽は、時には邪魔ですが、時には最高の演出をしてくれます。
 その後、平尾台センターの芝生でTakaさんに誘われるままにビールを喰らいました。あいちゃん、かおるさんも帰った後二人、カミさんの眉が吊り上るまで飲んだのもいうまでもありません。( YUTAさん記 )

【平尾台お世話になりました」】投稿者:かおる

 この掲示板にははじめておじゃまします。
まだ、「やまびこ会」に入る前、「福智山」というキーワードで検索してこのホームページに行き着いたことを懐かしく思います。まさかそれがTAKAさんのホームページだったとは...、ホントびっくりしました。プリントアウトしたページはいまでもちゃんとファイルしてあり、福智山に行くときは必ず携帯しています。だけど、あのページのTAKAさんの写真、帰ってからも見てみましたがやっぱりずいぶん若く見えます。本当に2年前の写真ですか(疑)?
 平尾台は、とても楽しませていただきました。大学時代も何度か行ったことがありますが、車で行っただけで奥には入りませんでした、ちょっと踏み込むだけで、あんなにいい景色を体験できるのですね。福智山に10月から6回登ったようにこれから、平尾台にも嵌りそうです。特に、あの湿原はいいところですね。ケーナの響きと気持ちよさそうなカラスを見ていると、なんだかアンデスに行きたくなったくらいです。ぼ〜っとするのにいいところです。

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